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#鬱展開
Mist-404
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mogyumogyuGemi
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コメント
1件
うわ、凄い話になってきたね……! 測定不能ってそれだけでワクワクするよね。「UNKNOWN」表示だけで全てを語る書き方が好き。そして「零」という名前を呟く宇宙服なしの人物……まさかソウヤの中のレイと関係あるのかな。未来が1年から半年に縮まるのも不気味。次が待ち遠しい!
火星軌道・人工衛星基地「ヴァーミリオン」
司令室に緊張が走る。
オペレーターが何度も解析を試みる。
「駄目です!」
「能力値が計測範囲を超えています!」
ヴァフズルーズが画面を見つめる。
「故障か?」
「いえ……。」
「機器は正常です。」
フランは静かにモニターを見つめた。
表示される文字は一つだけ。
《UNKNOWN》
ベルソルトが息を呑む。
「艦長……まさか。」
フランは小さく頷いた。
「この反応を知っている。」
その一言で司令室の空気が変わる。
「世界に数人しか存在しない。」
「第13階級以上の可能性がある。」
全員が言葉を失った。
能研本部
一方その頃。
惣一のもとへ一本の連絡が入る。
発信者は柊千太。
「惣一さん。」
「予定より早まりました。」
惣一の表情が険しくなる。
「未来が変わったのか。」
「ああ。」
「しかも悪い方向へ。」
千太は静かに続ける。
「私が見ていた一年後の未来。」
「それが……。」
「半年後まで縮まりました。」
夢幻が驚く。
「そんなことが……。」
「誰かが未来へ干渉しています。」
Az・新研究施設
間宮トオルは巨大な球体装置の前に立っていた。
「順調です。」
研究員が頭を下げる。
「計画名──」
『Genesis』
「第一段階が完了しました。」
間宮は笑う。
「素晴らしい。」
「これで能力の起源へ近付ける。」
その背後。
オールドマンは何も語らず立ち尽くしていた。
マスタークラウン本部
マランが突然立ち止まる。
「……。」
グランが気付く。
「どうした。」
マランは天井を見上げた。
「嫌な気配だ。」
「昔感じたことがある。」
ペインが笑う。
「また勘か?」
マランは首を振る。
「違う。」
「これは……。」
「**“覇者”**に近い力だ。」
グランの表情から笑みが消える。
能研・訓練場
ソウヤはイレイダとの訓練を終え、水を飲んでいた。
突然。
胸の奥に激痛が走る。
「ぐっ……!」
イレイダが振り向く。
「ソウヤ!」
ソウヤの瞳が一瞬だけ赤く輝く。
その瞬間。
別人のような声が漏れる。
「……懐かしい。」
イレイダは目を見開く。
「レイ……?」
しかし次の瞬間には元に戻る。
ソウヤ自身は何も覚えていなかった。
「今……何が起こった?」
イレイダは何も言わなかった。
(レイが反応した……。)
(何が近付いている。)
地球低軌道
漆黒の宇宙空間。
一人の人物が、何もない空間を歩いていた。
宇宙服も着けず。
呼吸すら乱れない。
その姿は、まるで宇宙そのものに溶け込んでいるかのようだった。
フードで顔は見えない。
ただ一つ。
黄金色に輝く瞳だけが闇を見つめていた。
「……。」
その人物は静かに地球へ視線を向ける。
そして、小さく呟く。
「零。」
その名前だけを残し、再び歩き始める。
エピローグ
能研本部。
惣一が一冊の古文書を開く。
そこに記されていた一文。
「覇者が動く時、世界の均衡は崩れる。」
惣一は静かに本を閉じる。
「……いよいよ始まるか。」
窓の外には、静かな夜空が広がっていた。
だがその夜空の向こうでは、人類の知らない戦いの幕が、確かに上がろうとしていた。
第34話 完