テラーノベル
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見る度に心臓がうるさかった.
話していても.
顔を合わせても.
楽しかったんじゃない。
恋をしていたからだ.
そしてある日.
二人で出かける.という事になった.
女を好きになる. 女の子に好意を抱く.
それが 初めて と言っても過言ではなかった。
でも
すごい事が起こった.
相手から
「付き合って!」
と、
元気な声で笑顔で言われた.
好きな相手に
片思いの相手に.
でもそんな考えは脳の片隅にしか無かった.
1番の考えは、
『これは冗談.どうせおふざけ.』
だと、心底から思っていた。
言葉を悩ませながら、
「いいよ.」
と、言葉を放った
自分のままになった声は ふざけていた.
だが心の声は これが本気であって欲しいな.
という 無理な願望があった.
そう絶望交じりに思っていると
「あ、ちなみに今のガチ告だから!」
と、言われた.
夢にまで見ない事だった.
好きな人から 好意を抱いている人から
しかも女の子から.
考えが頭に広がった.
多分.返す返事は決まっている.
でも嬉しくはなかった.
「これからどう関わっていけば良いのか.」
「どう接すれば良いのか.」
「関係はどうなるのだろうか.」
そういう考えをしてしまう
そんな自分が嫌いだった.
自己嫌悪は私にとって当たり前のこと.
自分から謝る.
相手は何も悪くない.
自分が全部悪い.
そんなことを考えてしまう.
自分は
最低だな.
と、
明るく
気まずい
空気の中.
私の心はドス黒い思考だった.
そして、
私はこう言った.
「え、あ、いいよ.」
素直に
断れなかった.
少し暗い間を空けて.
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その子は少し驚いていた.
「女の子に告白されたよ?!いいの?!」
そういうことを言っていた.
良くない.
私はずっと心の中で渦巻きが起きている.
暗くて
雨雲混じりで.
私の口からは、
賛成すること以外の回答が出せなかった.
「別に〜!よろしくね!」
明るく
黄色く
ちゃんと許可したように
許可したように
認めたように.
笑顔の仮面を被り、
仮面を被った日常が始まった.
コメント
5件
うわあ…読んでいて胸がぎゅっとなりました。「笑顔の仮面」という表現がすごく響いて、最後の一文で全部持っていかれました。相手の子は純粋に嬉しそうなのに、主人公の中では渦巻きがぐるぐるしてる。その温度差が切なくて。「断れなかった」って一文だけで、どれだけ自分を責めてるか伝わってきました。続き、どうなっちゃうんだろう…