テラーノベル
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付き合った日.
告白されたのはバスの中だった.
私逃げ道はなかった。
「ねぇ!写真撮ろうよ! 記念日として!笑」
そう言われた。
許可するしか無かった。
自分に拒否権は無い.
当たり前のことだ.
ぱしゃ
と、
周りの目は
悪気も無い
穏やかな
友達なんだな。
という目だった,
私はその目が 恐ろしく感じた.
きっと
自分の瞳は
笑顔で にこにこで 作り笑顔で 恐怖が詰まっている
紙で作られたお面だ.
だが人々は気づいてもいない,
その紙で作ったお面をいつかカッターで切ったら?
ハサミで切り刻んだら?
当たり前 本心が出る.
肉体が出る.
暗い瞳が出る.
だから明るい蛍光色のような仮面を作って
被る.
そう思ってるうちに写真は撮られた.
自分は写真を撮ることや撮られることが
すごく苦手だった.
だからいつもマスクをつけてる.
だけど
親や友達には
「写真撮る時くらいマスク外したら?」
と、ガラスの破片のような言葉を言われる.
こんな醜い顔面じゃ、無ければ.
こんな酷い心じゃなかったら.
マスク という 存在なんて
ちっぽけと思っていただろう。
だから 写真を撮る時は当たり前
マスクを付けていた.
だが その子は愛が鎖のように重かった.
「ずーっと 一緒.」
そのような愛の圧があった.
自分はそれに全く気がついていなかった.
いや、気づいていない訳ではない.
その子のことに対して 物知らず だった.
これからの生活が苦痛になると分かっていたのに.
そこは分かっていたはずなのに.
心にも書いて.
刻んで.
破けるまで
紙が無くなるまで
書いたのに.
なんで 許可したんだろう。
いっその事 ノートごと切り刻みたいし
今すぐに 1人になりたい.
独立したい.
そう思ったのはいつだろう.
月日が経ってからのことだったよ
きっとね.
コメント
3件
読ませていただきました。冒頭の「逃げ道はなかった」という一文に、もう胸がぎゅっとなりました。写真を撮られる場面で、周りの穏やかな目がかえって怖いという感覚、すごくわかる気がします。お面の比喩が切なくて、でも美しくて…。愛が鎖のように重い、という表現に主人公の苦しさがぎっしり詰まっていて、何度も読み返してしまいました。続きがすごく気になります。素敵な作品をありがとうございます🌷
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