テラーノベル
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夕食を済ませ、
俺たちはホテルの部屋へと戻る。
○○「ちょっくら先生にバレないように隣の部屋行ってくるわ」
🤍「気をつけなよー」
🧡「いってらー」
部屋に残ったのは、ラウと向井。
少し静かになる。
その時——
ピコン。
スマホが震える。
🧡「え……」
🤍「どした?」
🧡「須藤が……100号室に来いって」
一瞬、空気が張り詰める。
🤍「はぁ?」
🤍「行くのか?」
🧡「……」
🤍「絶対いじられるだけだよ」
🧡「でも……」
🤍「康二……」
全力で止めたい。
でも───────────
🧡「行きたい……」
小さな本音。
🤍「……」
ラウールは立ち上がり、 向井の手首を掴む。
🤍「……傷つくぞ」
かすれた声がこぼれる。
🧡「今日は……違うかもしれない」
期待を滲ませた瞳。
その視線が、
胸に痛いほど刺さる。
🤍「……」
言葉が出てこない。
🧡「すぐ戻るから」
そう言って、
ゆっくりと手を離した。
離れていく温もり。
🧡「行ってくる」
ドアノブに手をかける。
一瞬だけ振り返り、
そして――
部屋を出ていった。
バタンッ。
扉が閉まる音だけが響く。
静まり返る部屋。
残されたのは、
重苦しい沈黙だけだった。
🤍「……くそっ」
思わず拳を握りしめる。
爪が掌に食い込むほど強く。
それでも、
どうしようもない苛立ちも、
胸の痛みも、
消えてはくれなかった――。
🤍(あいつが、また泣かせたら)
🤍(今度こそ…)
深く息を吐く。
廊下の向こうで、何かが変わる予感がした。
──────────────
100号室前。
コンコンッ。
「はーい」
ガチャ。
ドアの向こうには——
須藤だけじゃない。
数人のメンバーがいる。
嫌な予感。
○○「なぁなぁ、先生にバレないようにさ」
○○「コンビニで酒買ってきてくんね?」
ケラケラ笑う周り。
須藤も一緒になって笑っている。
🧡「……は?」
一瞬、言葉を失う。
🧡「未成年が何言ってんの」
空気が少し変わる。
🧡「須藤くん、これ本気?」
思わず声が大きくなる。
🤎「……」
🧡「なんか言ってよ!!」
🤎「本気」
低い声。
その瞳は、
少しも笑っていなかった。
向井の拳が小さく震える。
🧡「俺は……」
喉が詰まる。
苦しい。
言葉がうまく出てこない。
🧡「俺は須藤くんの何なの!?」
静まり返る部屋。
🤎「……」
何も言わない。
🧡「恋人だよね…?」
震える声。
自分でも情けないと思う。
それでも、
どこかで期待していた。
🤎「……チッ」
小さく舌打ちが聞こえた。
そして――
🤎「めんどくせぇ」
その一言で、全部終わった。
🧡「……」
何も聞こえなくなる。
胸の奥が、
すっと冷えていく。
🧡「告白……」
🧡「なかったことにしてください」
自分でも驚くほど、
声は冷静だった。
踵を返す。
振り返らない。
振り返ったら、
きっと泣いてしまうから。
部屋を飛び出し、
廊下を駆ける。
視界は涙で滲んでいた。
🧡(あぁ……)
🧡(やっと目、覚めたわ……)
頬を伝う涙だけが、
この恋の終わりを教えていた――。
──────────────
自分の部屋。
ドアを開けた瞬間───────
🤍「康二……」
🧡「ラウ……」
次の瞬間、強く抱きしめられる。
大きな身体で向井を包み込む。
🤍「よしよし」
背中を優しく撫でられる。
🧡「うぅ……っ」
🧡「っ……」
堪えていたはずなのに、
喉の奥から声が漏れた。
🤍「もういい」
🤍「よく頑張った」
その一言で、
張り詰めていた糸が切れる。
ぽろり、と涙が零れた。
🤍「康二の悲しむ顔、もう見たくない」
🧡「……ごめん」
🤍「謝るな」
少しだけ身体を離し、
ラウールは真っ直ぐ向井を見つめた。
🤍「康二」
🤍「俺にしてよ」
🧡「……え?」
🤍「絶対、悲しませない」
そして、
少し照れたように笑った。
🤍「俺ね」
🤍「康二のことずっと好きだった」
🧡「……っ」
涙で滲む視界。
それでも、
ラウールの表情だけははっきり見えた。
🤍「これからは俺に守らせて」
🧡「……ラウ」
自然と距離が縮まる。
拒む気持ちは、 どこにもなかった。
唇が、そっと重なる。
優しい温もりが伝わってくる。
奪うためじゃない。
傷ついた心を包み込むためのキスだった。
涙の味が少し混ざる。
それでも不思議と、
苦くはなかった――。
——つづく。
コメント
9件
ラウちゃん🥹🥹👍👍❤️❤️❤️
よし、それでいいんだこーじ(何様) 🤍カッコよすぎるんやってぇぇぇぇ!!!!!! 最高ッ(*`ω´)b
須藤さんには申し訳ないけど、 🤍の方が絶対いいに決まってるっ! 続き楽しみです!😊