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2話 僕が酷いやつでごめんね
誰も居ない部屋で今まで蒼と撮った写真を見返す。
「蒼…可愛いな。」
(はぁ…はぁ…ッ!!)
1人蒼を思い浮かべてはX回目の自慰行為へ耽る。
気付けば部屋の中は暗くなっていた。
冷蔵庫の中身を確認するが空だ。
食卓テーブルに現金が置いてある、最近では書き置きもなしだ。
近くのコンビニへ向かうことにする。
今日はいつものお弁当は売り切れか…
しかたない、これでいいや。
トボトボと帰る途中、遠くから歩いてくる蒼の姿が見える。
隣に見えるのはお父さん…?だろうか
こちらに気づく前に蒼は隣の男性と脇道に入っていった。
「蒼…?」
気になって仕方ない。
だってその脇道には…
走って蒼が曲がった脇道の手前まで行く。
恐る恐る脇道を覗くように1歩足を踏み出す。
ラブホテルへ連れられる蒼の姿が見えた。
違う!蒼はそんなはず!!
考えるより先に動いていた
「蒼ー!!」
ホテルの入口でキョトンとした顔の蒼。
「へ?ツバサ?」
手を掴んで蒼を引っ張るように連れ去った。
「どうしたの!!ツバサ!待って!」
先程のコンビニまで来るとようやく蒼の姿を見て抱きしめる。
「良かった!危ないところだった!」
まだキョトンとした顔の蒼。
「ツバサ…。心配かけてごめんね。でも、変なことしようとした訳じゃなくて、今日父さんがホテル取り忘れちゃって急遽あそこのホテルに泊まることにしたんだよ。」
「へ?……ホントに?」
「ほんとほんと!」
後ろを振り返ると先程の男性がー。
「君ツバサくんだよね?ごめんね、蒼を心配してくれたんだよね。」
「お父さん、ツバサが心配するから今日は家に帰るよ」
「ははっ。そうだね、今度はホテル取り忘れないように気をつけないと」
仲良さげに話す2人をみてようやく心が静まる。
「ありがとう、ツバサ」
にこっと笑う蒼は天使の様だった。
僕も蒼の天使に…なれるといいな。