小豆沢千冬 視点
唐突にかくれんぼをやらされた
今は隠れている時間だから何も出来ない
西園寺朝日「あー」
西園寺朝日「作戦会議でもする?」
小豆沢千冬『………』
どうでもいい
そんなことより脱出が優先だ
東雲琴葉「好きにして…」
西園寺朝日「じゃあ、勝手に進めるな」
西園寺朝日「まず、小豆沢」
小豆沢千冬『何…』
西園寺朝日「取り合えず小豆沢は生徒手帳でホテル内部を覚えてくれ」
小豆沢千冬『………』
めんどくさい
何でそんなことをやらなきゃいけないの
西園寺朝日「東雲は何か特殊な個性とかあるか?」
東雲琴葉「分からない」
東雲琴葉「強いていえば、耳がいい」
西園寺朝日「成る程…」
西園寺朝日「おい、ガク」
ガク「はいはーい」
ガク「お呼びかな、西園寺朝日くん」
西園寺朝日「質問いいか」
ガク「いいけど時間内に終わる質問にしてね」
西園寺朝日「了解」
ガク「で、質問は何かな?」
西園寺朝日「このかくれんぼの“鬼“の話だ」
小豆沢千冬『!?』
ガク「何か不満でも?」
西園寺朝日「いや、違う」
西園寺朝日「ただ…」
小豆沢千冬『かくれんぼに適した個性が鬼になっている』
小豆沢千冬『って事でしょ』
西園寺朝日「そうだ、何か可笑しいと思ったんだ」
西園寺朝日「俺は目、小豆沢は記憶、東雲は耳」
西園寺朝日「全てがかくれんぼの鬼には最強となる個性だ」
西園寺朝日「お前、何か仕組んだか…」
ガク「いや?これっぽっちも仕組んでないよ?」
ガク「楽しいゲームをよりつまらなくするバカが何処にいるのさ」
ガク「これは、僕の運で引いた結果だ」
ガク「もう、質問は終わりかい?」
ガク「そろそろ、スタートだから」
ガク「それじゃ」
急に霧が出てきたと思ったらガクは消えていた
西園寺朝日「まあ、頑張るか」
ガク「はいはーい、時間でーす」
ガク「それでは鬼のスタートでーす」
ガク「見つからないように頑張ってね~!」
ガク「よーい、スタート!」
かくれんぼが、スタートした
でも、誰も思いもしなかった
まさか、________が_________になることも知らずに…