そんな時に事件が起きた…
楽屋で寝ている渡辺の側に
誰かが、コッソリ忍び寄って来て…
ジッと見つめる目線の先には
気持ち良さそうに眠っている渡辺の姿…
「………」
そのまま首筋に顔を寄せ、チュッと強めに吸い付いつくと
色白の肌に、赤い花が浮かび上がる…
「………」
男は、それを確認すると…何も言わずに去って行き
渡辺は、そのまま熟睡し続け…全くそれに気付かなかった
「ん〜良く寝た…。あれ、もうこんな時間?」
休憩無しで働いて…やっと仕事が終わって、楽屋に戻る
今日は、この間の誘いを断った…謝罪も兼ねて
本日オフの目黒が迎えに来てくれるらしいが
椅子に座って待ってる間に、どうやら熟睡してしまったらしく
気付いた時にはもう随分時間が経ってしまっていた
『もう目黒も来る頃だな…』
そろそろ約束の時間が近付いて…目黒が楽屋に来る頃だ
「おはようございます〜」
予想通り、姿を見せた目黒が…
渡辺の姿を見つけ、近付いて来る
「よっ、おはよう」
明るく挨拶しつもりだが…
何故か、視線がずれて全く合わない
「翔太君…それ、どうしたの?」
真顔の目黒が、そう聞くが…
何の事だか分からない
「それだよ。その首のとこ…」
低い声で、そう言われ…
殺気の様なモノまで感じてしまう
「首?ん?何だこれ…」
鏡を使って見てみると…自分の首に、赤い痕…
「虫刺され?かな…」
しかし全く痒くない…
「絶対違う。それは、絶対キスマーク…。翔太君…一体相手は、何処の誰?」
詰め寄って来る目黒の圧に、後退りしながら記憶を辿るが…
先程まで寝ていた自分に、意識はなく…
「ごめん。さっきまで寝てて…。全然、誰だか分からない…」
渡辺は、申し訳無さそうに謝った
「寝てる間に、襲われたって事?」
物騒な事を言い出す目黒に
「襲われたって言うか…何と言うか…」
全く記憶はないが、襲われた記憶も全くない
「ここで言っても、仕方がない…。ちょっと今から確認するから家に来て…」
強引に腕を引かれて部屋を出て
そのまま、目黒の車に乗せられた
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どなたか気になります😂 そして🖤の嫉妬する姿にキュンです😍 続き楽しみです!

うわぁ〜誰だろう😱⁉️