前回の続きです。
なんでも許せる方のみおすすみください。
前回:マイクラの世界に迷い込んで村を探すことになりました。
🐶さん視点
「…敵多くない?」
「それ」
えんちょう。が周りの敵をある程度片付けてはくれたものの…敵の多さに僕たちは恐怖を感じていた。
「…ちょっと…多すぎ」
さすがのえんちょう。も疲れてきてしまったようで息が上がっている。よく考えたら彼は引きこもりだった。渡した石の斧は既にボロボロだった。あと一撃当てれば壊れるほどにも見えた。
「……光見えた」
「村じゃない?」
敵を警戒していたえんちょう。が村らしき光を見つけてくれた。ちなみに夜に弱いぺんとはすごく眠そうにしている。そのせいで口数がだいぶ少ない。
「…ぺんと〜?」
「あ、ごめん…どうしたの?」
「おそらく村を見つけたって」
「お!マジですか!」
「多分まじです!」
「…早く行くぞ」
少し冷めた目でえんちょう。に見られていた。彼も彼で眠いんだろうな。早く寝たいと顔が物語っている。
「…あっちの方向だからいぬたぬき、前行って。」
「わ、わかった。」
「俺後ろから行くから安全性は…大丈夫」
「ほ、ほんとかぁ〜?」
「たぬき、信じよ、というか早く行こう。集まってきてる!」
「ほんとだ…急ぐぞ」
「わ、わかった!」
僕を先頭に皆で走る。後ろで斧を持って走っているえんちょう。は早々に息が上がり、ぺんとが腕を引っ張っていた。眠気は引いたみたい。
段々と近づいてくる光、それはほんとうに村だった。ただ、周りには敵が沢山いた。僕たち3人がかかっても片付けられないくらいだ。
「…着いたはいいけど…」
「これは…」
「敵まみれだな 」
順にぺんと、僕、えんちょう。だ。それぞれの反応だった。みんなの声色が疲れているのも分かった。
「…ぺんてぃ、いぬたぬき」
「何?」
「どうした、えんちょ」
「戦って、隙を見つけて村に入ろう」
えんちょう。はそう言い、石の斧を作り直していた。僕とぺんとは石の剣を構えた。
「…散?」
「散の方がいい」
「なら…いぬたぬき掛け声お願いします」
「…すぅ……散!!!」
「「散!!」」
🐧さん視点
正直不安だけれど頑張るしかない。大丈夫、敵を倒して隙を見つけて逃げるだけだから。そう自分に言い聞かせた。
「……」
雑魚と言われ続けた俺でもこんなとこで死ぬほど弱くは無い。
近くにいたゾンビが俺を狙って突っ込んできた。ゾンビなんて攻撃受けたらウイルスが入ってくるんじゃ…?とりあえず…倒そう。
「…っ……!あぶなっ…」
ゾンビを避けると、村の付近が少し手薄になっていた。
「!今だ!!」
そう叫んで俺は村の中に入った。そして村の外を見渡すと2人の姿はなかった。
「…もう入ってたのかな…」
そう思って村の中を見渡すも2人の姿は無い。
家かなと思って窓から中を一軒一軒覗いても(犯罪にならないよね…)いなかった。まだ外みたいだった。
再び🐶さん視点
「…」
流石に僕らは一般人だから戦いなんて向いてないどころかやったことすらない。だから隙を作るなんて無理だと思った。でも…案外行けると自分に思い込ませた。
「……うわ…蜘蛛でか……」
よく蜘蛛でかいとか思っていたけれどほんとにデカイ。というか気持ち悪い。というか全長1m越えの蜘蛛ってなんだよ。
そんなこと考えていたら蜘蛛が近寄ってきたため、持っている剣で攻撃をした。やっぱり気持ち悪いや…。
蜘蛛を避けつつ、空いているところから村に入った。村の中を見るとぺんとがウロウロしていたため、近づいて声を掛けた。
「ぺんとー」
「おわぁ!?たぬきかぁ…びっくりしたぁ…」
「なんでそんなにビビってるの?」
「いやビックリしちゃって…。…たぬきはえんちょう。と一緒じゃないんだ?」
「え?ぺんとといると思ったけど違ったんだ。もう寝てるのかなw」
「ちょっと思ったけど…さすがにそんな事ある?」
「うーん…たしかに…」
「…とりあえずあの教会に行って上から見よう?」
「そうだね」
「いないというより見えない!」
「駄目じゃねぇか!!」
🐒さん視点
「……」
俺が選んだ方は敵が何故か沢山いた。そのせいで隙が全くない。見えない。村付近の高台から村を見渡すも本当に多い。どうしようか。機動力に欠ける斧じゃ少し鬼畜だ。
だからと言って剣を今から作るのはさらなる危険が伴う。
「…さぁて…どうしようかなぁ…」
そんなことを呟きながら俺はフードを目深く被った。
能力…炎?
「…!斧に…火……?」
ボサっとしていたら斧に火がついていた。それは燃え広がる訳でも無く、斧にまとわりついているだけ。もしかしてと思い、近くにいるインテル…じゃなかった、スケルトンに一撃与えてみると、一瞬で消えた。それと同時に火も消えていた。なんだかよく分からなかった。
そしてスケルトン複数体との戦闘は避けたかったのでガンダして村に飛び行った。
村を見渡すと協会の上からいぬたぬきとぺんてぃが見ていた。そこを目指して俺は少しだけ走った。
続く。
コメント
1件
上手く言葉に表せないんですけど、散するところがめっちゃ好きです! なんていうか…かっこいい…✨️