「なぁなぁなぁ! 蓮翔、聞いてくれよ!」
「なんだよ。僕これから家に帰ろうと思ってたんだけど」
「だろうね。見ればわかる。でも聞いてくれよ。俺さ、すごい夢見たんだぜ!」
「はぁ。わかったよ、聞くよ。どうせ聞かないって言っても、言ってくるんだろうしな」
蓮翔は仕方ない。と言いながらも少し気になっていた。昔から正夢の勘は当たるのだ。それは夢の中も例外ではない。昔、今回と似たようなことがあったが、正夢が念の為、と言って教えてくれたことが実際におこりそうになったのである。まぁ。そういうことがあったから信じてみたらただの夢だった。ってこともあったが、聞いてみるに越したことはない。
「 まさ、れん、何の話をしてるの? 」
「おー! 琉斗! ちょうどいいところに! 今からこいつに今日見た夢の内容を話そうと思ってな! お前も聞くか? 異世界系だぜ?」
「聞く」
即答かよ。と、蓮翔は思ったが、当然である。琉斗は隠れオタクなのだ。それを知っているのは琉斗の広い人脈の中でも僕達だけなのだが。まぁそれだけ僕たちが琉斗と仲良いってことだろ……それは嬉しい………かも
「あぁ。そう来るだろうと思ったよww そんじゃぁ話すぞ?」
…………………………………………………………………………
「へぇ、でもそれは流石にないんじゃないか?」
「うん、僕もそう思うよ。そうなったら面白そうだけど」
「ふん! 勝手にそう思ってればいいさ。少なくとも俺は現実になると思ってるからな」
正夢はなんとなく感じとっていたのだ。ただの勘に過ぎないが、いつかの未来が、こうなるということを。
「正夢」
「まさ」
「「さっきから小さな声でナレーションっぽいことしてるよね? 」」
「あ、バレた」
「一体何やってんだよ」
「なんかやった方がいい気がしたからさ。まぁどうでもいいだろ?」
「まぁ……確かに……?」
「はははwww でもさ、俺、その夢みて思ったんだけどさ。6年って案外あっという間なんだな」
「それは言えてるかもな」
「うん。それにしても6年連続で同じクラスの僕達って、結構いい運持ってるよね」
そう。この3人実は連続6年同じクラスなのだ。おかしい。絶対おかしい。と、正夢の勘は囁いていたが、正夢はその勘を無視した。
「そうだな。5クラスあって6年連続この3人だもんな。先生すぐ怒るし怖いけど案外いい人なのかも」
「それは正夢が怒らせるようなことしてるからだ」
「え、俺なにかした?」
「えーっと、1年は、学校中走り回って、いろんな人にぶつかって怪我させた。2年は、校庭で鉄棒の上に立って、落ちた。3年は授業中にクラスの人の大半を巻き込んでかくれんぼ。4年は校庭の木で木登り。5年は、朝ランドセルを机に置いて、トイレ行ってくる。なーんて言って学校から脱走。こないだは……あれ? 1年〜5年の一気に全部やってなかった? 」
「やってた」
「だよね」
2人はかわいそうなものを見る目で正夢を見た。
「おい、そんな目で俺を見るな」
「まぁいい。それよりもとの話に戻すぞ」
「あ、話そらした」
「うっせぇ」
「あーあ。あの頃の2人は可愛っかたのにな。こんな子に育てた覚えはないのに。まささん悲しいぜ」
こいつは何を言ってるんだろう。と、育ててもらった覚えはない2人は無視することにした。
「ほんと、そうだな。あの頃の正夢は、好きなこと、得意なことは運動! 勉強は嫌い! なんて無邪気な声で言っていたのにな 」
「おい。それを言うならお前、恥ずかしがって、勉強……嫌いじゃない。どっちかっていうと好き……ってボソボソ言ってたじゃないか」
琉斗は自分に流れ弾がとんでこないよう話をそらそうとしたが……
「あはは、2人とも可愛かったよねぇ。ところでさ今度3人で遊ばない?」
「いいぜ。でも俺まだ琉斗の1年の時のこと誰も言ってないの気になるな〜」
とんで来てしまった。
「あの時の琉斗は今みたいにメガネしてるわけではなかったけど、前髪で目が見えなかったな……そういや僕達でも琉斗の目は見たことない気が……」
「なんか言ったかな?」
「いいえ。言ってません」
「で、でさ。琉斗は確か、勉強も運動もそこそこ得意だけどどっちも大っ嫌い。でも本とかゲームは好き。それに得意。って言ってたよな。黒板に書いて」
「あーそうそう! 黒板に書くなんて変なやつだな。って思ったよ」
「だって緊張して喋れなかったから……」
「あははwww」
「はははははww」
「ちょっ、笑わないでよ、僕もつられて笑っちゃw……あははははwww」
その様子を何者かが見ていた。その者は少し話していくと__________
「あらまぁ、その勘を信じなかったことが命取りになるかもしれませんのに」
「でも、良かったのですか? 6年連続同じクラスにしてしまって」
「いいのよ。別に私はあの子たちに死んで欲しいわけじゃないもの。私はただ、あの子たちに……」
「あの子たちに……?」
「いいえ、やっぱりなんでもないわ。まぁでも、あの子たちが選択を間違えたら死ぬことになるでしょうけどね」
「それは一体……」
「さぁ、向こうに戻るわよ。」
と言い、光にも、闇にも 見える曖昧なものを通りどこかに去っていったのだった__。
なにかに見られてる気がしたけど気のせいか…………? by 正夢 10月21日____
この日付どっから出てきたんでしょう。
どうもNimeです。
小説を書くのは初心者なので。下手かもしれませんが、何か変なところがあったら教えていただけると幸いです。コメントで感想とかもいただけると嬉しいです。
これでも頑張ったんですからね!
コメント
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題名候補その1! 俺らの異世界で冒険したい症候群日記 その2! 男三人衆でも異世界生活を満喫したい その3! 異世界道を踏み鳴らせ! こんな感じですかね。このお話全部呼んで見ましたけどとっても面白かったです!図々しいかもしれませんがいくつか題名の候補を挙げてみましたけど… あまり気になさらなくて大丈夫ですからね👍(改造してもいいし、使わなくてもOKです) 次の話も楽しみにしてます。