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小雨の降る春の日。


俺は毎年、春になったら来ていた川の横道を歩いていた。


桜並木の中を彩やかな赤い傘が通り抜ける。


今年は早めの桜。


まだ3月中旬だと言うのに、もう満開だ。


風が吹き、花びらが傘にのる。


俺は思わず呟いた。



『きれいだな____。』








┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈




.. ❤️




💚「きれいだなぁ…、」






阿部が桜を見上げて言った。






💗「いや、お前の方が綺麗だよ」


💚「えっ、、」




💜「お ~ い ~ っ、見せつけんなよ ~ 」


🤍「カップルぅ ~ 成立 ~ ♡」


💚「ちょ、やめてよ、っ//」






今日はoffのかぶったメンバーでお花見に来ている。

9人ではもう行ったけど、今日は満開だったから。






❤️「……翔太? ねむい、?」


💙「んや…、大丈夫、」






そう言いながら大きなあくびをする翔太。

目の前でされたものだったから、つられて自分もあくびをしてしまう。

一緒に来ていた4人に、それを冷やかされた。






💗「2人そろってあくびとか、かぁわい ~ 」


🤍「ひゅ ~ ひゅ ~ ♡」


💚「ジャスティスじゃん……ッ」


💜「阿部ちゃん、しっかり、! わら」


💙「ぅっせ……」






みんなには見えないようにしてたみたいだけど、翔太の頬が少し赤く染まったのが俺には見えた。



風が吹いて、翔太の頭に沢山花びらがついた。

翔太は、花びらたちにも人気みたい。

俺が翔太の頭を撫でて花びらをとると、上目遣いでこっちを見てきた。






💙「なんかついてた、?」


❤️「花びら。 可愛かったよ、笑」


💙「ありがと、//」






また少し、頬を赤くする翔太。

翔太は肌が白いから、すぐわかる。

今のはメンバーに見られてなくて、冷やかされることはなかった。


その後、みんなで大きな桜の木の下でお弁当を食べたり、談話して解散になった。


駅前で阿部と佐久間とは別れて、電車に乗る。

途中の駅でふっかとラウを車両に残し、俺と翔太は降りた。


駅を出て、いつもと同じ帰路につく。

大通りを抜けると、大きな川が見えてきた。

俺と翔太が、小さい頃から遊んでいた川で、今でもよく来る思い出の場所だ。


この川原の桜はいつも咲くのが少し遅め。

今もまだつぼみがある。

でも咲くと、かわいくてふわふわしたピンクの桜で辺りが包まれるので、俺はここが好きだった。

それは多分、翔太も一緒。

だから桜の時期になると、いつも2人でここに来る。


俺の前を歩く翔太の背中が愛しくて、思わず手に持っていたスマホのシャッターを切る。






💙「びっくりした、、 撮った、?笑」


❤️「かわいくて、 つい……、 」






微笑んで見せると、翔太の頬も緩んだ。

その表情もまた、とても愛しかった。


隣を並んで歩いて、俺たちは家に帰った。

玄関に入り、靴を脱いでは家内へ駆け込む翔太。

それを追いかけようとしたその時。

頭にくらつきを覚え、壁によりかかる。






❤️「……、? 」


💙「どしたのー、? 」






初めての感覚に頭が困惑していると、翔太の声が降ってきた。






❤️「………ぃや、なんでもないよ、 」






ただの寝不足。

そう思い聞かせるようにして俺は翔太の元へ向かった。



……寝不足、だなんて。

なんでこんな勝手な判断をしたんだろう。

きっと俺は、ここで間違えてたんだ。








𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄 𓐄



‪💞 💬 +👤 よろしくお願いします(* ॑ ॑*🍒)⸝




次回 ➸ 2

早めの桜が 咲いたなら 。

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