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おまけ🖤💙 レイクルイーズの夜
蓮 side
レイクルイーズの夜は静かだった。
夜凪に映し出された立待月。
湖面の上でゆったりと揺れている。
その周りを満天の星が煌々と光り、彩り、
深藍の夜空と湖面の境が
わからなくなるほど美しく
思わずカーテンを握りしめていた翔太の手に触れた。
「不安?」
「うん……でも平気。みんなが居るから」
「素直じゃん」
「俺先輩な」
「はいはい」
「…………れん、綺麗だね」
後ろから抱きしめて、お腹に回した腕を
両手で掴んだ翔太。
〝くすぐったいよ〟
そう言って肩を窄めた、
彼の首筋に唇を押し当てた。
「ねぇ……んっ…………くすぐったいたら」
「可笑しいな……変な気分になるはずなんだけど?」
「変態」
揺れる水面の光が、カーテンを越えて
ベッドの白いシーツに落ちた。
白く、細い首筋。
月明かりに照らされた、美しい彼を愛す。
人差し指で、つーっと首筋をなぞる。
追いかけるように這わした舌に、甘く吐息が漏れた。
「ンンンッ……れんっ」
「いいよ……翔太綺麗だ。もっと声を聞かせて」
「キスして、れん」
優しく後頭部に伸びた白い腕。
華奢な腕に、引き寄せられて唇を重ねる。
「舌だして」
交わる二人の水音が、響き渡る。
苦しそうに、胸をとんとんと叩く
その小さな握り拳すら可愛くて愛おしい。
「んんっ……はぁ息が……」
力の抜けた身体を抱き上げ、ベッドへ運んだ。
肩を上下させて息をする翔太の頰を撫でる。
「死ぬ」
「ふふっ大袈裟な」
シーツが、かすかに擦れる音。
触れるたび、翔太の呼吸が浅くなる。
上着を脱ぎ、髪をかき上げると、
うっとりと見つめた翔太。
「かっこいい////」
「どんだけ好きなのよ?」
「痺れるくらい」
「それは大変だ」
震える手を紛らわすように、ギュッと抱きしめた。
「れん?」
ずっと不安だったのは俺の方も同じだった。
――忘れていたのかも知れない。
彼は強い人間だということ。
信念を持って、真っ直ぐに進む人だということ。
だからこそ自分を犠牲にしてしまう。
たとえ消えても、会いたいと、そう思うほどに――
愛する人を失う恐怖に、
俺は怯えていた。
「泣かないで……れん。ごめんなんか俺……ごめん」
「なんで翔太が謝るの?」
「不安にさせてごめんなさい……」
「違うよ」
〝嬉しいんだ、君とこうして愛し合えていることが――〟
鎖骨に触れた翔太の手は、温かい。
左手に戻った指輪。
「まだゆるいね」
「ずっと見てるから落とさないよ」
「前向いて歩きなさい。また顔にアザができちゃうよ」
「ふふっその時は、日本に帰ってきて軟膏塗ってね」
「ふはっ……なんの話だよ、それ」
ネックレスに下がった指輪を見つめた翔太。
これまでは何も言わなかったのに、
不意に口を尖らせ怒るように引っ張った。
「なに?」
「俺といる時は、ちゃんと指に嵌めて」
「はいはい」
「〝はい〟は一回だ!」
面倒くさい奴だな……
手のひらに乗せた指輪を、翔太が受け取ると
薬指に嵌めた。
目を瞑り、何やらモゴモゴと口を動かしている。
「悪い虫が付きませんように」
「ふふっ魔法か何か?」
「いや、呪いだよ……
蓮に近寄る輩に災いが降りかかるように」
「怖っ……具体的には?」
「ああ?
ん……チャーシュー麺頼んだのに、自分のだけチャーシューが一枚少ないとか」
「弱っ」
「ブラック頼んだのに甘々なカフェラテが出てくるとか」
「それは嫌だね」
「アイス食べようと思ったのに、先に食べられてるとか」
「いよいよ悪夢だね」
「プリン買ってきたのに、スプーンが無いとか」
「青天の霹靂だね――全部食べ物だ。
ところで、そろそろ食べてもいいかな?」
「ん?……おわっ!やっちょっ……ンンンンッ」
シャツを捲って舌を這わす。
小さな胸の蕾を指で擦ると、小さく鳴いた。
「んっ……」
彷徨う手を掴む。
転がすように舌先で先端を舐めると、
ぷっくらと膨らみ色付く。
そっと歯を立てると、びくんと上体が跳ねた。
「……う、あ……う、そんなにっ……舐めないでっ」
「可愛いしょっぴーが悪い」
白磁の肌に吸い付くと、赤く落とされた花びらが
春を告げる。
「綺麗だ」
下着を剥ぎ、花茎に触れる。
熱を帯びたそこは、しだいに硬くなり主張する。
口に含むと脈打ち、先端から流れ出る愛液を吸い上げた。
「ンッ……やっ」
「ちゃんと鳴けよ」
口元を覆った腕をとり、片方の手を口内にいれた。
舌を摘むように掻き回すと、
必死で指を追いかけ舐めている。
「……ンッ……れんっ出ちゃう……」
「まだだよ……頑張って、せんぱい」
「やらぁ……なんでこんな時ばっかり……
ンンンンッもうだめっはぁっあんっ」
俺の口内に白濁を放った翔太。
肩をぶるっと震わせて、シーツをたくし上げた。
「おい、まだ終わってない」
「待って……最後までするの?心臓もたない」
「ちょっと何言ってるか分かんない」
オセロみたいに、くるっと翔太をひっくり返す。
いやーとか言ってるけど、そんな事は知らない。
面倒くさい奴……は先輩なので言わない。
〝顔見えないじゃん〟などと言って怒っているが、
後孔に舌を這わすと大人しくなった。
「……ンンンンッ///……んあっ……あんっれんっ……あん//やっ気持ちイイ蓮」
「ちょっとうるさいかも」
「ああ💢ふざけるなよ!
ンンンンッ馬鹿いきなりンッ指入れるなよ」
「はぁーい静かにしましょうねお注射ですよ」
「ンンンッ////……ハアッ」
「可愛いっ」
ゆっくりと熱茎を押し当て、繋がる。
シーツを掴んだ小さな手。
反り上がった腰。
天を仰ぎ見るように、顎を上げ鳴いた。
そのどれもが美しい。
腰を掴んで律動を繰り返す。
しだいに速まる律動に、枕に突っ伏した翔太。
ベッドの軋む音と、隘路を行き交う水音が響く。
「れんっれん!」
「ンッ……気持ちいい翔太……愛してるっ」
「イっちゃう……れんっ」
絶頂を迎え、恍惚の表情を浮かべる翔太。
カーテンの隙間から、覗き見えるお月様を気にして
再びシーツの中に……今度は頭ごと被った。
「ぴっちり締めて!やだぁお月様に見られた」
「可愛い事言っちゃって。つまりもう一回ってことね」
「ちがーうっ」
「違わないね」
勢いよくシーツを剥がした。
赤く色づいた肌が、月夜に晒される。
「お月様にも見てもらいましょう///愛し合う僕らを――」
月明かりだけを頼りに愛し合う夜。
レイクルイーズの夜が深く静かに過ぎていく。
「ンンンンッ……あんっ!」
「うるさいよ」
「もう蓮嫌い!!!」
それでも腕は、離れなかった。
🌸おしまい🌸
🖤💙 レイクルイーズの夜
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