指先で触れられた頰から感じる独占欲で身体が縮こまる。いつもは穏やかな花木さんの視線が男らしくて、熱くて、自然と呼吸が浅くなる。
「は、花木さ」
「……ごめん、少し落ち着くね。こっちにおいで」
花木さんは、私の背の壁にあった電気を点け、先に奥の部屋へと続く廊下を歩いて行ってしまった。
恐る恐る後に続くと、廊下の向こうは男性の部屋らしからぬ、きれいに整理整頓されたリビングだった。白が基調にされた家具に、不要な物が一つも見当たらない室内。
扉の前で動かない私に、花木さんはソファーの前で手招きをした。
「ここに座って」
「……はい」
私がソファーに腰を下ろすと、花木さんはその横に人一人分の隙間を空けて座った。
これからどんな話をするんだろう。玄関でのあの雰囲気は何だったんだろう。けど、兎に角私に出来ることは、勘違いをしたことへの謝罪だ。
花木さんが口を開く前に、私は花木さんの方**********************
************************
*******************
************
*************************
***********************
*****************************
********
コメント
2件