頭を抱えて顔を赤らめ、恨めしそうにこちらを見つめる花木さん。
さっき抱き締めてくれたのは手を出さないのうちに入らないの?純粋な疑問に思う。ソファーから立ち上がり、一歩近付こうとすると、花木さんは壁に背をくっつけ、掌をこちらに向け静止した。
「ストップ!渚ちゃん!ちょっと落ち着かせて!」
そんなにオーバーリアクションで拒否されたら、余計に近くに行きたくなってしまう。
「けど、さっきぎゅってしたじゃないですかっ」
「さっきのは渚ちゃんも泣いてたし……無意識だったごめん!」
「謝らないで下さい」
家に入れておいて、何もしないと誓ったり。その割に告白して抱き締めてみたり、近付けば自分勝手に遠ざける。
大切にしてくれようとしてるんだろうけど、今はその気遣いが少しもどかしい。
私は、今まで恋愛に依存してきた。いつも相手の好みの女の子になろうと、尽くそうとしてきた。今思うと、そこに自分*************
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