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藤澤side
席の横に鞄を下げ、イスに腰を下ろしてひと息つく。
よし。第一関門、自己紹介はクリアした。
次は友達かな。長野ではわちゃわちゃしてた方ではなかったし、ここでもそんなに多くなくていいかな、とか考えてると。
阿「ねぇ、俺阿部亮平。よろしくね」
隣の人が話しかけてきた。ちょっと髪が茶色くて、二重が綺麗な人。メガネを掛けてる。
「…あ、よろしく!」
見とれて、返事が遅れてしまった。が、阿部君はニコッと笑ってくれた。優しい人だなぁ…
1時間目は数学だった。前の学校でもちょっとやってた所だったので、分からなかった訳ではない。
次の準備をするために机を漁っていると、隣の席から数人の声が聞こえてきた。
目「ねぇあべちゃーん…さっきの分かった?俺全っ然分かんないんだけど」
阿「あれは昨日の授業聞いてれば解けるよぉ笑放課後教えるわ。照はどう?」
岩「俺はギリ解けたわ。テストは70点台行けるかも。」
阿「すごいねぇ」
センター分けのスラッとした人と、同じぐらいの背丈の、鍛えているであろう筋肉がある身体の2人。見るからにめっちゃ仲よさそう。
早く友達見つけないと…と謎に緊張感と焦りが走る。
一応すぐ授業始まったし、まだ阿部君以外から声は掛けられてない。
どーしよ…
休み時間になった。たった2時間授業受けただけなのに、すっごい力使った気がする。
あーー…
?「ねぇ、藤澤君さ、ピアノ弾けるんでしょ?」
さっきとは違うタイプのセンター分けの人が来た。The・陽キャ代表って感じの男子だ。ピアス空いてね?
「あ…えっまぁ弾けるには弾けるけど」
「ねぇ~ほら元貴来て来て。直接お願いするんだろ?」
「うー…コミュニケーション能力高いからお前に頼んだのにさぁ…」
僕の事はほったらかしで肘で小突き合ってる。こっちも仲良い…
「……あのさ、僕ら2人で曲作ったりしてて。若井がギターで。
で丁度ピアノとかキーボードとか弾ける人いないかなぁって思ってたら君がいて。一緒にバンド的なの組まない?」
「え…あーー…」
一気に説明された。この人達と一緒にバンド組むってことか。どーしよっかなぁ…
大「あ、ごめんいきなり言われてもわかんないよね。後日お返事聞かせて欲しいな。僕大森元貴。じゃ!」
それだけ言うと、そそくさと席に戻っていった。
バンド組んだら、あの人達と友達になれるかも…
そんなことを考えて、1日が過ぎていった。
「起立、礼。」
「ありがとうございました」
校門を出て、はぁぁぁぁぁと盛大に息を吐き出す。
疲れた。
家帰って考えることいっぱいある。
魂が抜けたようになりながら駅を目指していると、ちょっと前の方に人に囲まれながら歩く阿部君がいた。眉を下げて笑う姿は、いつ見ても美形だと思う。
そういや“あべちゃん”とか呼ばれてたな。仲良くしてみたいなぁ…王子様的な。
色々思いながら、電車に乗り込む。
ビジュはホワンジの時やと思って欲しいです!
かなり長くなりそう…閲覧数減らないといいなぁ…
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