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前回の続きより

翔太Side


敵に捕まっていたはずの阿部ちゃんが助けに来てくれたことで、俺たちの形勢は逆転した。

ここにいるメンバーがみんな後衛なため、阿部ちゃんは前衛に出て戦ってくれている。慣れない前衛は大変なはずなのに、そんな素振りを見せることなく戦う阿部ちゃん。

俺たちはそんな阿部ちゃんをサポートしつつ……って言っても、ほぼ一人で対応できてるんだけど。技と銃、魔法で攻撃を仕掛けていく。

そして今。俺は最近習得した技を使ってみようと下準備をしている。側から見れば下手だと思われるくらい適当に拳銃を撃っているせいで、敵からはかなり舐められているはずだ。

😈「お前、もしや拳銃使うの初めてか。さっきから全く当たっていないぞ!」

ほらな。悪魔が煽ってきやがった。

💙「そんな訳ないだろ?余裕ぶっこいてられんのも、今のうちだからな……!」

当てに行きたい気持ちを抑え、俺はただひたすら水の術で生み出した弾を辺りに撃っていく。

💙「もうそろそろかな……」

❤️「翔太。あれやってみるつもり?」

💙「おう。使うなら今かなって思ってさ」

涼太は戦っている二人の方を見て、状況を確認する。

❤️「……阿部もラウールも空中戦だから、今ならいけるかもね」

💙「だよな。おし、やってみるわ!」

俺は辺りに撃ち込んだ弾に力を込める。

💙「……くらえ、『引き潮』!!」

俺の声に合わせて弾が弾け、水に変わる。それが俺のいるところめがけて帰ってくる中で、敵の足元をさらって一気に引き寄せる……これが、新技の『引き潮』。

❤️「油断したね?Let‘s……Party Time!」

そうして引き寄せられてきた敵を、涼太が炎で焼き尽くす。水と炎のバフ効果が生まれてかなりの威力の攻撃になるから、ここまでが新技って言っても良いかもしれないな。

💙「涼太、ナイス」

❤️「翔太もね」

🤍「うわあ!それ新技だよね!?」

💚「ゆり組共同の新技……ジャスティス……」

対峙していた敵を倒して戻ってきたラウールと阿部ちゃんが、俺たちの新技に反応した。ただ……

🤍「わああ!阿部ちゃんしっかりして!」

……阿部ちゃんの前でやるのは、ダメだったかも。


💚「ごめんね、あまりにも尊くって……!」

敵は全員倒せたものの、俺たちは倒れてしまった阿部ちゃんが起きるまでここを探索していた。阿部ちゃんが起きたと思えば、今度は探索に行っている涼太が帰ってこない。

🤍「全然大丈夫だよ!でも……」

💙「涼太、帰ってこねえな」

三人で涼太の行った通路を覗く。

🤍「どうしよう、どこかで敵に捕まってないかな?!」

💙「はあ!?物騒なこと言うなよ!」

ラウールの言葉に俺は震える。涼太が、もしも捕まってたら……

💚「ごめんね、俺のせいだよね……」

💙「いや、阿部ちゃんのせいではないから」

阿部ちゃんはさっきからごめんとしか言わないし、ラウールは物騒なことしか言わないし……

💙「涼太ぁ!どこ行ってんだよーー!!」

❤️「あ、ごめんごめん」

俺が怒りに任せて叫んだ途端、別のところから涼太が帰ってきた。

💙「え?」

💚「舘様!!」

🤍「ちょ、どこから帰ってきたの?」

❤️「道がいろいろ繋がってたからちょっと迷子になりかけたんだけど……無事、戻ってこれたよ」

いつもと変わらないテンション感で涼太は言う。

🤍「……あの、迷子になりかけたんならもうちょい焦ってもらって良いですか」

❤️「ふふ、ごめんね」

そう言って貴族のように微笑む涼太。いつでも通常運転なところ、ほんと尊敬するわ……

💚「階段とかあったの?」

阿部ちゃんが聞くと、涼太は真面目な表情に戻って言う。

❤️「うん、ちょっと奥の方に一つ。罠でもないと思うよ」

💙「よし。これで目黒を助けに行けるな!」

🤍「早く行こう!めめが待ってるし、ふっかさんも助けないと!」

ラウールと意気込んでいると、阿部ちゃんと涼太が苦笑いを浮かべた。

💚「あー、ふっかなら大丈夫だよ」

🤍「え?」

❤️「俺たちが隠してることの説明も、全部が終わってからの方が良さそうだね」

💚「うん、そうだね」

💙「いや、二人で解決しないで……?」

俺とラウールの分からない話題を勝手に解決させる二人。

🤍「うー、めっちゃ気になるけど、まずは早くめめを助けないとね」

💙「……そうだな。行くか」

隠し事は嫌だけど、とりあえず先に目黒を助けることに専念することにする。あいつらは、後でたっぷり叱ってやる。

そうして俺らは、道が分かる涼太を先頭に階段へと向かう。

待ってろよ、目黒……!

(続く)



更新遅くなり本当にすみません💦

これからも投稿頻度がとてもゆっくりになるかもなので、気長に待ってていただけるとありがとたいです😭😭

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