【俺はこれをバリューある愛だと思う 2】
※前回のあそあが(麻生成凪×我妻京也)の続編です、次で最終話です
※見方によってはあそあが、あがあそに分かれると思います
※完全二次創作・妄想展開・人によってはセンシティブ・口調迷子等の要素を含む
※苦手だと思う方はスクロール、通報はしないでください
人目のつかない薄暗い通りにあるバーに、俺と麻生はやって来ていた
ここは麻生の行きつけで、とても雰囲気がいい…
落ち着いた雰囲気のある音楽が流れ、電灯は昭和風のランプのよう
キラキラと光る周りの装飾品やグラス、酒瓶の灯がまた好ましい
席に着くとマスターらしき男が麻生に近づく、麻生は慣れたようにあるカクテルを頼んだ
俺はそんな麻生の横顔に見惚れていた、澄ました表情で微笑みながら前を向く
そんな眼差しが、俺はとても好きだと思った
我妻(麻生は本当に綺麗な顔立ちをしているな…他の皆とは違う意味で愛してしまいそうだよ)
そんなことを考えていると、その視線に気がついた麻生が俺の方に身体の向きを変える
麻生「そんなに見つめられると照れるなぁ…何?」
麻生が俺からの視線にそんな反応をくれるとは思わなかったから、正直驚いたが
嬉しい気もした、やっぱり麻生は他とは違うなぁ…
とても愛せる、心の底からね こんな気持ちは随分と久しぶりで少し気分が上がるよ
そうしていると、カウンターの奥からマスターが出てきて、俺達の前に
洒落たグラスのカクテルをおいた、その装飾の煌びやかさときたら
まるで宝石のようで見つめていると吸い込まれるような気持ちになる…
俺は好奇心のままにグラスを手に取り、ジッと見つめてみた
そんな時だった、今度は麻生の方から俺を見つめている
俺が気づいていないと思っているのか、その情熱的な目線はいつまでも感じた
*我妻(その目…もっとその目で俺を見つめて、そのまま離さないでほしいなぁ…)*
そう思いながら何事もないように話しかけると、麻生は「何でもないよ」とだけいい
カクテルを口に運んだ
その姿を見ていて、俺は何故かたまらない気持ちになり
衝動的に麻生の頬を掴み、口を塞いだ___
カクテルの味はあまりよく分からないと思っ ていたが、ほのかに甘く感じる
そしてほんのりと暖かい…口を伝って麻生の体温を感じ取れるとは思ってもいなかった
唇が離れると、麻生は微笑みカクテルの感想の方をきいてきた
本当に…その態度も視線も話し方も全て、どれもが愛おしくてたまらないよ…
俺は自身の方のグラスを手に取り、その中身を口に含んだ
強いアルコールと果実のような甘さがある…だけど先程飲んだものの方が美味しかったな
そして御礼代わりに、麻生にもそのカクテルを口移しで渡した
何も抵抗しない、逆に受け入れてくれている
添える様に俺の腰を掴む手の温もりを感じながら、俺は自身の身体を麻生の膝に預けて
その首元に腕をかけてみる
お互いの唇が再び離れると、麻生はハッと息をはいた…
我妻「ね?…甘いでしょ」
麻生「そーだね…いつもより、特にだけど」
その声が耳の奥まで響く様な感覚になり、身体が何かを求めている様な気がした…
自身の鼓動がうるさく思う…もう酔いが回ったのか、身体が火照りだした
ただそれは、俺だけが感じているわけじゃなかったらしい
麻生「ねぇ我妻ちゃん…」
我妻「ん?、何?麻生…」
麻生「この身体の火照りは、酔いが回っただけじゃないよねぇ…?」
少しイケナイ事でも考えているのか、麻生はニコニコしながら俺の頬に手を添える
我妻「さぁ…それは俺も分からないかな…♡」
先程よりも胸が高鳴り熱くなる、ゾクゾクと背に感じるものは恐怖でも後悔でも何でもない…
我妻「ねぇ麻生…責任とるよ…このあと、暇なら俺と抜け出そうか♡…____」
麻生「それはいい考えだね…ドキドキしちゃうよ…」
続く
*・゜゚・*:.。..。.:*・’END’・*:.。. .。.:*・゜゚・*
コメント
8件
我妻視点も良すぎる...