テラーノベル
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放課後になっても
私はずっと落ち着かなかった
授業中も
先生に当てられて変な答えを言っちゃうし
ノートはぐちゃぐちゃだし
全部透のせいだ///
「付き合ってる」
なんて平然と言うから……!///
帰りのホームルームが終わって
ぼーっとしていたら
「ひかりー」
聞き慣れたほわほわ声
顔を上げると
透がすぐ隣に立っていた
「かえろー」
「透……///」
「んー?」
「その……///朝のやつ……///」
「朝?」
「つ、付き合ってるって……///」
透は少し考えるみたいに黙り込む
それから
「だって好きって言ったし」
「っ……!///」
「ひかりもぼく好きって言った」
「う……」
確かに言った!言ったけど……
「だから付き合ってるんだと思ってた」
すると透は不安そうに首を傾げた
「……違った?」
「ち!……がくないけど……!///」
「そっか」
透の顔が少し明るくなる
「じゃあ合ってた」ニコッ
「〜〜〜っ///」
だめだ………
なんでこんなに破壊力高いの……!?
私が真っ赤になっていると
透はじっと顔を見つめてきた
「ひかり」
「な、なに……」
「付き合ってるって皆に言われて」
「う、うん……?」
「思ったよりうれしいかった//」
「えへへっ/」
「っ///!?」
透は少し照れたみたいに笑った
いつもマイペースで
ぽやぽやしてる透が
ちゃんと嬉しいって思ってくれてる
照れてる
それがたまらなく幸せだった
「帰ろー」
「……うん///」
二人で並んで教室を出る
廊下にはまだクラスメイト達がいて
私たちを見るたびニヤニヤしていた
「おー、カップルだ」
「ひゅーひゅー!」
「〜〜〜〜っっ!!!///」
恥ずかしすぎて死にそうになる
でも透は全然気にしていない
むしろ
「かっぷるー」
なんて
嬉しそうに呟いていた
……ほんとずるい
こんなの
好きがもっと大きくなるに決まってるよ……
昇降口で靴を履き替えている間も
私はずっと落ち着かなかった
隣では透がのんびり靴紐を結んでいる
「……と、透?///」
「んー?」
「その……///」
“付き合ってる”って言葉がまだ頭の中をぐるぐるしていた
何が言いたいのかが分からなくなってきた
「?取り敢えず帰ろー」
そして当たり前みたいに
私の制服の袖をきゅっと掴んだ
「っ///」
「ひかり?」
「て、繋なぎたい/」
「い、いいよっ!?」
付き合う前ですら距離近かったのに
付き合ったあと絶対もっと近くなる……!
外へ出ると
夕方の風が少し涼しかった
透は隣を歩きながら
ぼーっと空を見上げている
「今日、みんな僕たちのこと言ってたねぇ」
「そ、それは透があんなこと言うからでしょ!///」
「だめだった?」
と首をかしげる
私は慌てて首を振った
「だ、だめじゃないけど……びっくりしたの!」
「おー」
透は納得したみたいに頷く
そして数秒後
「でも…ぼくはうれしかったよ」
「っ……///」
「皆にひかりと付き合ってるって言われて嬉しかった/」
「な、なにそれ……///」
かわいすぎる
透は歩きながら手を揺らす
「ひかり」
「……なに?」
「好き?/」
「っっっ!?///」
突然すぎて変な声が出そうになる
透はそんな私を見て
くすっと笑った
「顔赤いー」
「透のせいなの!!///」
「へええっ/」
楽しそう
ちょっと前まで無自覚だったくせに
昨日からちょっと楽しんでる気がする
すると透が急に立ち止まった
「……あ」
「え?」
見ると
この前の猫がいた
にゃ〜
猫は迷わず透の足元へ寄っていく
「おー、またいた」
透がしゃがんで撫でると
猫は気持ちよさそうに笑った
ねこも透も可愛い…
その様子をみながら笑っていると
透がちらっと私を見る
「?」
「……ひかり」
「な、なに?」
「こっち」
透が空いてる手を差し出してきた
「え……」
「ひかりもなでてあげる」
「っ!?///」
私が固まっていると
透は少しむっとした顔になる
「ひかり」ムッ
「は、はい!」
慌てて手を伸ばすと
透は満足そうに私と猫の頭を交互に撫でてきた
「ん」
器用なのか不器用なのか分からない
でも透らしくて思わず笑ってしまった
「ふふっ……」
「?」
「透ってほんとかわいい」
すると透は少し考えてから
「それはぼくがひかりの彼女だから?」
「っっっ!!!///」
私は真っ赤になってその場にしゃがみ込む
透はそんな私を見下ろして
「またへんになった」
なんて
のんびり笑っていた
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