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土曜日は朝からいい天気。
ネットの天気予報も1週間は晴れマーク。
そんな訳でまずは学校からスタートだ。
ドングリ拾いハイキング計画は、最初の予定からコースが変わった。
「どうせなら美味しい方のドングリを大量に拾いたいです」
そんな意見を受けて、金曜日に変更したのだ。
結果、学校側から二浦アルプスの尾根に登り、尾根を東に行って入頭山、畑山経由で一度下山。
その後、楠木山を上り下りする感じになった。
春の新人歓迎ハイキングに近いルートだ。
厳密に言うと、春のハイキングよりも楠木山が入る分、30分程度厳しいコースだ。
彩香さんや亜里砂さんは大丈夫だろうか。
なお先生は電話待機。
電話をすれば、車が入れる場所までは迎えに来てくれるとのこと。
一応考えられる山脱出地点は6箇所ほど、記号を振ってある。
あとは何処まで体力が持つかだ。
「それじゃ行くぞ!」
朝7時集合、即出発。
学校前の川を渡り、獣道のような道をよいしょよいしょと登っていく。
そして登り始めてすぐ、川俣先輩が何かを拾って皆に見せた。
「これがスダジイの実。要はドングリだ。学校周辺の山の尾根沿いは、大体スダジイのドングリだな。
特徴はこの小ささと、この明らかに他のドングリの形と違う殻。まあ形を見て判断すれば大体大丈夫。ただ、間違うと渋ーいドングリだから、極力間違わないように。
そんな訳で、ここからは拾いながら行くぞ」
言われてみると、確かにいっぱいなっているし、落ちてもいる。
「虫食いとかは、あとでちゃんと選別するから心配しなくていいぞ。ただ、最初から穴が空いているのはやめとけよ」
道は、ドングリのなるスダジイの木と杉の木が交互という感じだ。
杉林部分に入るとがっかりし、スダジイ部分に入ると目を皿のようにして探し。
そんな感じで30分も歩いて、尾根道に出た。
ここは、今登ってきた道よりははっきりしている。
ちゃんとしたハイキングルートという感じだ。
「この尾根が三浦アルプス。千源山は右だけれど、金曜に予定変更した通り左に行く。尾根はほとんどスダジイだから、しっかりキープしとけよ。まあ、言わなくてもキープしているか」
「当然なのだ!」
既に各自、コンビニの小さい袋半分以上は拾っている。
そんな訳でドングリ拾いをしながら、ゆっくりゆっくり歩いて行く。
このペースだと、案外楽かな。
でも実は、僕はちょっと荷物が重い。
今日のお昼御飯の半分は、僕のザックに入っているから。
「結構いっぱい落ちているのですよ」
「順調だね」
収穫は確実に増えていく。