テラーノベル
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「なあ照、お前ちょっとは俺を敬えよ! 俺、年上なんだぞ!?」
ふっかが大げさに腕を組み、少しふくれた顔で俺を見上げる。
「は? で?」
対する俺は、腕を組み返しながら薄く笑った。
「俺、先輩なの。わかる?」
「うん、わかるけど」
「なら、もうちょっと優しく——」
「でもさ、毎晩年下に泣かされてるの誰だっけ?」
「——っ!!?」
ピシッと音が聞こえるくらい、ふっかの顔が一瞬で赤くなった。
「おま、そ、それ今関係ないだろ!?!?」
「そう? 俺は関係あると思うけど?」
口の端を上げながら、わざとゆっくり近づく。
「え、だってさ? 敬えって言われても……俺に甘やかされて、余裕なくなってるの、ふっかの方だよね?」
「……っ、バカ!? そういう話じゃないし!」
耳まで真っ赤になりながら、ふっかはぶんぶんと手を振る。
「照は俺のこと、もっと先輩として——」
「じゃあ、今日は先輩らしく俺のこと抱いてみる?」
「!?!?!!?」
ふっかの顔が爆発しそうなほど赤くなった。
「っ、は!? な、なんでそうなるんだよ!! お前バカ!?!?!」
「バカじゃないし」
「もうっ!! 」
バッと振り返り、そのままどこかへ走っていくふっか。
「……はい、今日も俺の勝ち」
肩をすくめ、勝ち誇ったように笑った。
コメント
2件
ふっか可愛すぎるし最後にひーくんが勝ちって言ってるのも可愛い🫶
え、ふっかさんかわい…😳