テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
────────
夕方頃。ただ一人青信号を待っている。
いつもは隣で何気ないようなそうでもないような、そんな会話をしているような気がするけど。
今日に至ってはそんなことない。
むしろ距離を取られてる。
その事実と虚無を感じて歩いていると、時間が経ったことさえ分からなくなってしまう。
あの夕焼けた空から、街灯がつく程の暗さになっていた。
「……」
いつもこうだ、普段から言いたいことも言えなくて、
結局「なんでもないよ」で隠して過ごす……
何が言いたかったんだよ
まさかあいつ「これも個性だよ」とか言うわけないよね?
……もういい、絶対にしばらく口聞かない…
一緒に居たいのに、帰りは隼みたいに自分だけどっか行っちゃってさ…
自分の頬を膨らませながら思った。
「疎遠だった訳じゃないんだから、そんなに距離取ることないのに。」
何故いつも自分の周りは隠し事をするのか。
つい考え込んでしまう。
───────────
コメント
5件
今回もめちゃくちゃ良かったよ!!!! あー…多分、今回のこはねくん… 絶対に例の出来事があった後だね…(?) 一人で静かに信号待ちをしてるの… 絶対に慣れないだろうなぁ… 最初から静かだったら 逆に騒がしい方が違和感を覚えるし… 逆も然りだし… いやー…多分ね…こはねも奏兎も… ちゃんと友達として見てると思うし お互いがお互いを想ってはいるけど… だからこそ気まずくて 距離を置くんだろうなぁ…
誤字脱字見てません あと今回の主人公はこはね、嫉妬相手は奏兎です
第3話、読ませていただきました。夕焼けから街灯が灯るまでの時間の中で、ひとり信号を待つ主人公の静かな焦りと寂しさが、とてもリアルに伝わってきました。「一緒にいたいのに」と思いながら、頬を膨らませてしまう可愛らしさと、言いたいことを飲み込むもどかしさのバランスが絶妙でした。隼という相手との距離感、気になります…!
ruruha
1,383
24
270
ruruha
190