テラーノベル
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それでも何処かで寝ていたらしい。
テント生地のカサッという音で目が覚める。
テントの中はもう明るい。
音がしたのはテントの反対側。
先生が起き上がって、寝袋?と枕を持って外に出る。
どうしようかな、と思う。
でも眠れそうにない。眠いのだけれども。
顔でも洗おうか。
そう思って、音を立てないようにゆっくり身を起こし、静かにテントの外に出る。
なかなか気持ちのいい朝だ。
眠れていれば、もっと気持ちが良かっただろう。
そう思いながら寝袋を持って、掃き出し窓から部屋に入る。
寝袋を取り敢えず入った部屋に、乾かすようにひっくり返して置く。
洗面所へ行く途中、階段を先生が下りてきた。
「おはようございます」
「おはよう。早いですね」
先生はそう言って。
「あ、寝袋は干すので2階へお願いします。扉を開けてありますから」
と付け加えた。
「わかりました」
部屋に戻って、寝袋を持って2階へ。
階段を登って右に行き、右の部屋の扉が開いていた。
8畳位のフローリングの部屋に、布団干しみたいな台が2つ並んでいる。
そのうち1箇所に、先生が昨日寝ていた寝袋もどきが干してあった。
裏返しにして、洗濯ばさみで収納袋と一緒に干してある。
同じように、僕が使った寝袋も裏返して干して。
階段を降りると、右側の部屋の扉が開いていた。
ちょっと中を覗いてみる。
キッチン&食堂という感じの部屋だった。
昨日使ったテーブルと同じタイプの大型版と。
同じくアウトドア用の椅子が何脚か出ている。
「皆さんが起きてくるまで待っていて下さいね。今、お茶を入れますから」
先生がキッチンで色々用意をしていた。
うん、完全に日常だ。
先生の家でテントで起きてお茶をいただくなんてのを、日常と言っていいかは別として。
少なくとも、昨日の火の玉、狐火なんてのが出てきた感じは、まるでない。
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羽海汐遠
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