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ゆっくりと瞼がひらく。最初に映ったのは、いつもの天井。
ぼんやりと意識が輪郭を取り戻していく
身を起こして周りを見渡す。
そこにいるはずの人影は、どこにもない。
夢だったのか?
自分の唇にそっと指先を触れる。
オレが見た夢は会長ともう一度、キスしてしまうというものだった。
しかも、ディープなやつ夢のくせに妙にリアルで、息が詰まりそうになるほど
ぼんっ
と思った瞬間、顔が一気に熱くなる。
火がつきそうなほど心臓が跳ねて、
「なんであんな夢を……」と枕に顔を埋めた。
でもすごく幸福感と期待
夢が現実になるかもしれねぇじゃんっ
うわわわわ
今度会長と会った時に、オレは普通でいられるんだろうか
「自信ねぇ…」
バタンッ
俺は自室に戻った。
まだ口元に余韻が残って
次に会う時はどんな顔をすれば
合わせる顔がない
祭日とか関係なく会長は、生徒会室に居ると思って足を運ぶ
昨日偶然合った時に言えば良かった。
「会長〜?」
ドアをノックするのもなんか忘れてて、いきなり開けてしまった。
シーン
物音1つもなく
いつも座っているデスクチェアに姿はなかった。
会長居ないのかな
鍵開いてたけど…
するとソファーに眠る会長が目に入った。
(寝てたのか)
いつもはちょっと怖かったりする時もあるけど、寝顔は中々可愛いじゃん
近寄ってちょっとだけほっぺを、人差し指でツンとする。
「へへへヘヘ」
寝てる所起こすのは悪いよな。
会長のディスクに紙とペンがあったので、サラサラ日程とオレの連絡先を書いておいた。
会長のディスクから、ソファー付近まで戻り
「おやすみ」
言葉をかけて、そっとドアを閉めた。
いつの間にか俺は眠っていた。
色々とあって、疲れてたのかもしれない。
起き上がって、デスクへ向かうと紙が置いてあり、紙を掴んで目線の位置へ持ち上げた。
あいつ来ていたのか…
日程と連絡先の番号が書かれていた。
5月3日か
もうすぐじゃないか…
それまでに俺なりに調べておきたいことがある。
眠ってる場合じゃない
好奇心が突き動かしていた。
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