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パッ
目を覚ますと見慣れない天井。
ここ、どこ____?
「あ!美貴さん目ぇ覚ましたっすか?!良かった〜」
え?
横を見ると、リエーフくんが椅子に座ってこちらを見てる____
『リエーフ…くん私……』
視界がぼやけた、ところまでは記憶があるのだけれど。
「美貴さん、軽い脳震盪起こして倒れちゃったんですよ……ほんと心配しました」
『そう、、だったんだ』
心配そうに私を見つめるリエーフくん。
もしかしてずっと起きるまでついててくれたんだろうか?
でも……
『リエーフくん、授業……大丈夫だったの?』
壁にかかってある時計を見ると
もう5限目も終盤に差し掛かっている
「大丈夫ッスよ……授業より美貴さんの方が心配で……」
リエーフくんは、よっぽど心配してくれていたのか手を過敏に動かしながら話す____
『ごめんね…?せっかく練習出来ればと思ったんだけど』
「いえ!全然スよ!こんな事になっちゃいましたけど…美貴さんが練習付き合ってくれたおかげで俺、少し上手くなった気がします!」
『あは、ならよかった』
「……ッ!よくない!」
突然大きな声でリエーフくんは言う。
『……?どしたの?』
と
リエーフくんは私の手を両手で握る____
そして、おでこに近づけ____
「ほんっっと……心配した……美貴さん目ぇ覚まさなかったらどうしようって。
あの後…研磨さんや彩葉さんにものすごい怒られました……
だから俺……、」
フルフルと少し、震えながらリエーフくんは言う。
ああ、この子は本当に____
『リエーフくん』
「はひぃ……」
『ありがと』
そう言って微笑む。
『ここまで運んでくれたの?』
「はい……、俺が美貴さんをおんぶして……」
『ありがとね、重たかったでしょ?』
「いえ!全然……、むしろ軽かったッスよ…」
『あはは、ほんと〜?』
「ほんとっスよ!でも……」
リエーフくんが口を紡ぐ。
『リエーフくん、どしたの?』
そう聞くと、パッと私の手を離し
自分の顔を隠すリエーフくん____
そして
「あのッ……背中に…美貴さんの柔らかい…ところが当たって///
ずっと俺……///
こんな状況で言うんもあれっスけど…
ずっとドキドキしてて……///」
『なっ!?///』
そう、
言うリエーフくんは顔を真っ赤にしているから
『なっ……!何言ってるの///』
私もつられて顔が赤くなるのが分かる____
「〜ッ///
一目惚れだったんス……」
『へ?///』
「ッ……だから。その、……教室で言った言葉も……本当ですから、、///」
教室で、みんなの前で言われた言葉を思い出す____
〝大好きです〟
正直、冗談かと思った。
だって、こんな大勢の前で告白だなんて
するはずがないって____
けど
「俺……もっと美貴さんに触れたいって思っちゃったデス、、///」
『へ……?』
リエーフくんは、顔を真っ赤にしながら
私の髪を撫でる____
そして
「……美貴さん、、研磨さんの事好きなんですか?」
悲しそうな顔で言う____
……
そう、私は____
『好き、だよ……』
そう、私は言う。
と
リエーフくんは更にまた唇をかみ締め
「やっぱり!そうだと思いました!!」
そう、悲しそうに笑うも____
「そんな顔、しないでください美貴さん。
大丈夫です
俺、諦めませんから」
さっきまでの子犬のような悲しそうな顔とは裏腹に
「覚悟しといてくださいね?」
私の手を取り
チュッ♡
『ふぇっ!?///』
「絶対俺の事好きにさせてみせます!」
まるで獲物をロックオンした猫のような目で
私を真っ直ぐ見つめるリエーフくん。____
私はドキッとして
『あ……ッへ……が、頑張って?///』
訳分からない返事をしてしまったw
すると
リエーフくんは
私に近づき
私の頭のすぐ横に手をつく____
な、なに!?///
咄嗟に顔を布団で隠すも____
「美貴さん……、可愛いですね」
布団越しに
耳元で囁くリエーフくん。
『〜〜ッ///』
「このまま誰もいないし……美貴さんの事、食べちゃってもいいスか…?」
『えッ……あ…///』
さっきの照れて言葉詰まりなリエーフくんはどこへ行ったのだろう____
ギシ…
ベッドに寄りかかる、音____
『だっだめーーーー!!!!!///』
バンッッ
私の声同時くらいに、保健室のドアが勢いよく開いた