コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「ごめん、一花ちゃん」
それはまるで死刑宣告のように私の耳に響いた。
力なく項垂れる太一くんが謝罪の言葉を口にした。つまりはそういうこと。
部屋から女性が出てくるところや、2人がキスしようとしている瞬間を目の当たりにしても、どうか見間違いであってほしいと、ずっと心のどこかでかすかな望みを繋ぎ止めていた。
でも違っていた。
謝罪は肯定だ。
そう分かった瞬間、目の前が真っ暗になってしまうような絶望押し寄せた。
「……ッ、太一くんは私のことが好きだって言った!」
「ッ」
涙が止まらない。
きっと顔はぐちゃぐちゃで、いつもより念入りにしたメイクは無残なことになっているだろう。
それでも零れる涙も言葉も止められない。
「私だけを見てよ……ッ」
浮気されることなんて慣れている。最後は私のところの戻ってきてくれればそれでいい。
今までは自分に言い聞かせて、心が壊れてしまわない*****************************
*********************
**********************
*******
****************************
************
***********************
******************