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「せーの」
「「兎白・兎白さん誕生日おめでとう!!」」


ここは、生徒会室。

「雨花」、「橙」、「桃時」、「瑠璃人」は、「兎白」の誕生日パーティーを開いていた。


兎白「みんなありがとう」

桃時「ケーキも用意したのよ!あんたの好きなショートケーキ!」

瑠璃人「オレたちが折半して買ったんすよ」

兎白「本当か!ありがとう。すごく嬉しい」

橙「誕生日プレゼントは、雨花さんと桃時さんと私と三人でお金を出し合って買いました!」

瑠璃人「オレもオレで買いました!」

雨花「はい!わたしたちから!」


雨花、橙、桃時は、紙袋を渡した。


兎白「開けても良いか?」

桃時「えぇ!」

橙「はい!」

雨花「もちろん!」


兎白が紙袋を開けると……


兎白「こ、これは……!」


「「『ピンキーミルキーラビット』の漫画セット!』」」


雨花「そうそう!最新巻まであるよ!」

桃時「あんたの好きな奴と言えばこれでしょ?だから三人で買ったのよ」

橙「喜んでくれると嬉しいです!……」


橙「(正直、この作品は放送するにあたって良いのでしょうか……)」


瑠璃人「じゃあ次はオレから!」


瑠璃人が出したのは包みだった。


兎白「ありがとう。では開けるな」

瑠璃人「はいはい」


兎白が開けるとそこには……


桃時「え!?」

雨花「あら」

橙「まさか……!」


「「高級タオル!?!?」」


瑠璃人「何でそんな意外そうなんだよ」

橙「あなたがそんなオシャレなものを選ぶとは思わなかったので……」

桃時「洒落てるわねぇ」

兎白「お金かかったんじゃないか?」

雨花「何で高級タオル渡そうと想ったの?」

瑠璃人「あぁ、オレの家の知り合いのおっちゃんがホテル経営しててさ。そのホテルで使われてるタオルを前に貰ったんだよ。だからお金もかかってないし、兎白さん美容系にはあんまり興味無さそうなんでせめてタオルくらいは……と」

兎白「あぁ……!とても嬉しい。確かにあまり美容系に気を使ったことは無いから助かる」

桃時「良かったわね!兎白」

橙「では、パーティーの続きをしましょう!」


雨花たちはパーティーの続きをする。


瑠璃人「そういえばお前らの誕生日っていつなんだ?」

桃時「アタシは三月三日よ」

橙「私は十一月三日です」

瑠璃人「オレ八月五日!」

兎白「俺は六月六日だ」

橙・桃時・瑠璃人「知ってるわ」

雨花「…………」

桃時「あんたは……って教えてくれるわけないわね」

雨花「あ、分かっちゃった?あはっ!」

橙「どうして教えてくれないんです?」

雨花「えぇ〜だってさ。橙ちゃんたちは絶対祝おうとするじゃん?わたし祝われるの嫌なんだよね。特に誕生日は」


雨花は、「何も映っていない目」で、ニコッと笑う。


瑠璃人「ちぇ〜絶対いつか暴いてやるからな!」

雨花「その頃にはわたしはもうこの学校にいないかもしれないけどね〜」

兎白「……まだ諦めてないんだな」

雨花「うん!諦める訳にはいかないんだ!」


雨花の目にはやはり、何も映らない。


桃時「どうしてそんなに学校をやめたいのよ」

雨花「教えたくないでーす」

橙「雨花さんはこうなったら……絶対教えてくれませんね」

瑠璃人「誕生日は何で祝われたくないんだよ?」

雨花「ん?さぁね……何にもないよ〜……「何にもないよ」」

桃時「……ふーん」

雨花「はい!この話これでおしまい!!折角の誕生日なのに暗くなるなんてそれこそナッシィングだよ!」

橙「そうですね!では乾杯しましょう!」

瑠璃人「おう!」

兎白「あぁ」

桃時「えぇ」


「「乾杯!・乾杯・KP!!」」


こうして兎白の誕生日会は大いに盛り上がった。


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雨花「…………」


パーティーの片付けをする雨花たち。

その中、雨花は……


誕生日

わたしにとってその日は


ただのクズの成れの果てが産まれた日


そしてわたしは罪を償って楽になることも

罰を貰って楽になることも許されない


そんな物に

そんな物になっているのに


残ってるものなんて

在るものなんてあるの?


もうわたしには





何にもない





桃時「…………」

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