テラーノベル
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私は、休み時間になると、すぐカフェテリアに飛んで行った。
そこには、私以外の全員が来ていて、私が来ると、小塚くんが格好つけて言った。
「これから、KZ会議を始める。」
う〜ん、違和感しかない…
「議題はなぜ、こんな事になったのか、だ。」
なんでこんな事になったんだろ。
小塚くんが、忍のほうを向いて言った。
「まず、七鬼から。何か、心当たりがあるんじゃないか。今回は、きっとそっち系だぜ。」
すると、忍は軽く眉を上げた。
「心当たりなんてねーよ。そもそも、俺は七鬼じゃねーし。」
え?
ああ、見た目が忍だから中身は上杉くんなのか。
そう考えながら私は思った、これ、かなりややこしいかもって。
それで、手を上げて発言の許可を求めたんだ。
「私から提案します。見た目の名前で呼ぶか、中身で呼ぶか、決めたほうがいいのではないでしょうか。」
みんなも不便だったらしく、一斉に賛成してくれた。
「確かに、かなりややこしい。」
「困るよね。」
「わかりにくいし。」
みんながすぐに賛成したので、私は思ったんだ、みんな、かなり困っていたんだろうって。
「では、多数決を取ります。見た目の名前で読んだほうがいいと思う人は、挙手を。」
すると、小塚くんと私を除く全員が手を挙げたんだ。
私と小塚くんは、目が点、点、点。
なんで、みんなそう思うのっ?!
忍が、こっちを睨んできた。
「わかってないヤツが約2名いるな。」
うわ〜ん、怖いよ、怒らないで。
黒木くんがこっちの方を向いて、親切に教えてくれた。
「学校では、見た目の名前で呼ぶから、見た目で呼んだほうがわかりやすいでしょ。」
ああ、そういうことか。
じゃあ、私は今まで見た目で読んでいたから正解なんだね。
小塚くんは、自分の名前を言わなければならなかったので、ちょっと顔をしかめた。
「じゃあ、若武、何か心当たりはないのか。」
若武は、少し考えていたけど、すぐに顔を上げた。
「ない。最近、そういうことは何も感じていない。」
なら、なんでこんな事になったんだろう。
う〜ん、謎だな…
コメント
17件
あぁ、確かに!
うん!! めっちゃややこしすぎ!!!!!(笑)
やっぱ小塚くん何かキャラ崩壊してるように見える笑 続き楽しみです!