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独り占めしたい
注意この話は私の妄想の中の話です。ご本人様には関係ないため迷惑行為はご遠慮ください。
また、BLやnmmnを悲観的に見てしまう方やルールを守れない方は閲覧をご遠慮頂いています。
もし、話の内容が被っていたりしたらすみません。
赤城煉と皇帝は付き合っています。
署内。
「皇帝先輩、この資料のここ、分からないのですが…」
「なんだ?少し見せてみろ」
「ここなんですけど…」
廊下で後輩の資料を見ていた皇帝。
そこに、ひょこっと顔を出した赤城煉がいた。
『お、皇帝。ここにいたのか』
「煉先輩? 我は後輩に説明を――」
『へぇ、説明か。……楽しそうだね』
にこりと笑う赤城。
けれど、その笑みの奥に微かな影が差しているのを皇帝は見逃さなかった。
「はぁ……すまんが、この質問ミンドリーに聞いてくれるか?」
「わかりました。」
「で、何の用だ?」
そう聞くと赤城は顔を皇帝に近づけ言った。
『なぁ、皇帝。俺以外とあんまり仲良くしてるとさ……ちょっと妬いちゃうんだよ』
「なっ……なぜそこで妬く必要がある」
『だって俺の後輩だろ? 俺の可愛い恋人でもあるし』
皇帝の耳が一気に赤く染まる。
「っ…///、職場でそういうことを言うな!」
『ごめんごめん。つい本音が出ちゃった』
「……!」
赤城はさらりと謝るが、その瞳は笑っていない。
むしろ“本気で独占したい”という感情がにじみ出ている。
『でもさ、皇帝は誰と話してても、結局俺のとこに戻ってきてくれるんだよね?』
「……っ」
『だったら安心してもいいのにな。……わかっ てるんだけど、ダメだなぁ。皇帝が他の奴に可 愛い顔で笑うと、胸の奥がざわざわして落ち着かなくなるんだ』
赤城は穏やかな声のまま、皇帝の手首をそっと取る。
強引さはないのに、逃げられない。
「……煉先輩、どうして……」
『どうしても何も。俺が皇帝を好きだから』
平然と言ってのける赤城に対し、皇帝は視線を逸らし、かすかに震える声で答えた。
「……仕方ないな」
「うん、それでいい」
赤城は満足げに微笑み、そのまま皇帝を抱きしめる。
優しいのに、どこか怖い――そんな先輩の腕の中で、皇帝は顔を真っ赤にするしかなかった。
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