さすがに踏み込みすぎた。
けど心配な気持ちにも変わりはないから、とにかく仲を深めようと思って俺は何かと阿部ちゃんを誘い出した。
特別なものじゃなく、カフェ巡りをしたり、美味しいパン屋さんを開拓したり、プラネタリウムを見に行ったり、そんなちょっとしたこと。
俺も息抜きになるし、何より阿部ちゃんが喜んでくれるのが嬉しかった。
そして、その中で心境の変化もあった。
最初は阿部ちゃんに暗い顔は似合わないから笑っていて欲しいと思っていたけど、誰だって辛い事、苦しい事はある。
だからそれを補って余りある楽しい時間を俺が一緒に過ごしたいと思うようになっていた。
🖤「やばい、俺好きかも」
🤍「えっ、今?」
俺が声に出して自覚すると、ラウールから何を今更といった反応が返ってきた。
🖤「俺そんなに?」
🤍「うん、めっちゃわかりやすい」
阿部ちゃんも気付いてるかもね?と言われて、急に恥ずかしくなったのが年始のこと。
もうすぐ、また桜の季節がやって来ようとしていた。
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わーい!恋が走り出したーーー!!!