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銀次「あの森に行けば元いた所に戻れるのか?!」


栞「あの店の店主によると私と誰かがあの森に居るところが視えたって」


翌日、仕事終わりに銀次さんと二人であの森へ行くことにした。

久しぶりに見たあの場所は枯葉で地面が覆われて木の枝には雪が積もっていた。


銀次「そういえば、栞と初めて会ったのは春の終わり頃だったよな」


栞「あの時銀次さんに出逢って無かったら私とっくに死んでました」


あの時の事を思い出して懐かしく感じる。

あれから1年が経とうとしている。


(長かったなぁ………)


銀次「何もー、起こらない…な」


栞「何も…起こりませんね…」


言われた通り二人で来たのに元に戻るどころか何の変化も起こらない。

暫く変化が起こるまで待ってみたが何も起きなかった為下山することにした。


栞「すみません。私の勘違いでした」


銀次「いや、あの店主の言っていた事は本当だ。だから謝るな」


(優しいなぁ、銀次さんは)


何故戻れなかったのか疑問で頭がいっぱいだった。



そんなこんなであっという間に大晦日。正月の準備で店はどこもかしこも大忙しだ。

今日の夜は佳代の家に集まって皆で年を越す予定。

気合いを入れて今年最後まで団子を売る。


おばさん「さあ、そろそろ店を閉じましょ!暖簾下ろして来て 」


栞「はい」


戸を開けると冷たい風が顔に吹き当たり思わず「寒っっ」と口から出る。

外はすっかり暗くなっており、雪が降っていた。


佳代「また降ってる!こりゃ明日の朝雪かき確定だね………

何かあった?」


栞「いや、ただ今年は色んな事があったなあって思ってただけ」


佳代「そっか。あ!おっかさんが餅焼いてくれるって!食べよ! 」


栞「うん!」


中に戻ると銀次さんの姿が見当たらない。 おばさんに聞くとどうやら家に忘れ物を取りに行ったらしい。


(さっきよりも吹雪が強いし心配だな…)


栞「おばさん、私銀次さんを迎えに行ってきます!」


おばさん「吹雪凄いから気を付けてー!」


佳代「じゃあお餅は栞達が帰って来てからかー」


栞「すぐ帰るから約束する!」


佳代「本当に??絶対約束だからねー!」


外に出るとさっきよりも一段と強く吹いている。

吹雪が顔に当たる度にヒリヒリと感じる。

家に着くと丁度玄関に銀次さんがいた。


銀次「栞?!どうした?」


栞「心配だったので迎えに来ました」


銀次「すまん心配させて」


栞「いえいえ!それじゃ行きましょうか」


カンカンカンー


外から鐘の音が聞こえてくる。


栞「除夜の鐘にしては随分と早いですね」


そんな事を言っていると顔を真っ青にした銀次さんが外に飛び出して行った。

訳も分からないまま外に出る。


栞「……?!」


そこで目にしたのは真っ赤に燃える桜町だった。

火事から逃げる人々、必死に建物を壊す火消、鳴り止まない半鐘。


栞「ぎ、銀次さん…………銀次さん!!!


呆気にとられている銀次さんに呼びかけても反応しない。急いで団子屋に向かう。

視界に団子屋の旗が見えて安心したのもつかの間、時すでに遅く団子屋は燃えていた。


栞「うそ………そんな……」


燃えている店を目前に愕然としていると銀次さんがやってきた。


銀次「栞っっ!!」


銀次さんは拳を強く握りしめながら首を横に振った。

大きな不安に襲われて目の前が真っ白になる。


(死んだ……??さっきまで元気だったじゃん……おばさんの焼くお餅一緒に食べるって約束したじゃん)


火消「おおーい!!何してんだー!!早く逃げろー!!」


栞「………。」


銀次「兎に角逃げるぞ!!」


そう言うと私の手を強く握り、走り出した。

私もハッとして家を目指して走るが焼けた建物が崩壊し始め逃げ道を狭めてゆく。

大きな建物の横を通ろうとした時、一気に崩れ落ちる。


栞「っっっ?!」


銀次さんに背中を押され間一髪助かったが背中を押した銀次さんの足は焼けた大きな柱の下敷きになっていた。

タイムスリップした先は江戸時代でした!!

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