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__4 禁じられた恋
深澤side
阿「それは、ダメだよ。」
深「へっ、?わら」
あべちゃんの口から出た言葉に、俺は言葉を失っていた。
遡ること5分前。
深「あべちゃん〜!」
阿「はーい、」
阿「で、どしたの?」
深「俺、さ。あの子に一目惚れしちゃったみたいなんだけど、」
深「どうすればいいと思う❓わら」
ずっと憧れてきて、できなかった、「一目惚れ」。
笑った顔にキュンと来て、
あ、これだ、って思った。
相談しようと思ったのに、あべちゃんの口から出たのは、
阿「それは、違う。それは、だめだよ。」
いっつも認めてくれるあべちゃんの、珍しい否定的な意見だった。
深「なんでだよっ、!?」
阿「それは、いえないけど。」
深「っ、!?俺はっ、!」
阿「アイドルだし、それ、自覚しなね」
深「っ、、」
俺はカップラーメンを置いたまま、部屋を出た。
なんなんだよ、
んなん、わかってるよ。
でもさ、初恋は大事にしたい。
最初で最後がいい。
深「あぁ、もう、!どうすりゃいいんだよぉぉぉ…‼️」
阿部side
ふっかが置いていった、カレー味のカップラーメンを口にする。
伸びていて、美味しくない。
いや、俺の味覚がおかしいのかもしれない。
もう、嫌だ……
____
阿「君っ、まい、ご?」
?「ひっくっ、泣、ちがい、ますっ、」
路上で見つけた、中学生くらいの女の子。
阿「……そっか、お母さんは、?」
?「いえっ、」
阿「帰ろっか?どこ?」
?「帰りたくっ、ないっ、。」
阿「そ、っかぁ、」
それからいっぱいお話しして、その時間が幸せなものになるよう、頑張った。
?「おにーさんは、なにしてるひとなの、?」
阿「んー、笑顔を作る、仕事かな。」
?「そっか、それって、とっても素敵だねっ、!」
阿「うん、SnowManは、メンバーは、絶対に守りたいんだ。」
そう言って笑いかけた時。
そんな俺の、実現するかどうかもわからない夢を。
応援する、って言って笑ってくれた時。
俺にはその笑顔が、太陽と同じくらい眩しく見えたんだ。
____
会った時、すぐわかった。
変わっていない、破けて、泥まみれの服。
伸びて、切られていない髪。
そして、その奥から見える、綺麗な瞳。
まだ、あの子はいじめられてるみたいで、また逃げ出したらしい。
もう、俺も大人だ。
今度は、俺が救ってあげたい。
そう思った俺は、ふっかの意見に賛成した。
なのに、一目惚れ❓
よくわからないけど、勝手に口から言葉が出ていた。
阿「一目惚れなんてっ、。」
俺は、ずっとっ、
と、言いかけて止まった。
俺は、ずっと、なんだったんだろう。
……ずっと、ずっと、
『想ってた』んだ。
阿「俺が、あの子を……」
さっきふっかに言ったばっかり。
俺は、“アイドル”。
阿「……もぉぉぉぉ……‼️」
禁じられた恋、みたいなの。
したくなかったぁぁ……
コメント
3件
阿部ちゃん... 続き楽しみ~!