その後、ともさんと言う方が帰ってくるまで他愛のない話をしていた。1時間ほど経った頃、ノック音が聞こえ、氷織さんは「入ってええよ」と言うとドアが開いた。そこにはあの時うっすらと見えた赤髪の方がいた。その隣には眼鏡をかけた人がいた。
「あ、起きたんだ!体調はどう?痛む所とかはない?」
と赤髪は俺を見てすぐに駆け寄って体の至る所を確認してきた。俺は一瞬驚いたけどすぐに「大丈夫です」と返した。
「そっかぁ…良かった」
赤髪はほっとして、自己紹介してない!と言って俺の方を向いた。
「いきなり駆け寄ってごめんね。俺の名前は赤賀燈。よろしくで、俺と一緒に来てたのが…」
「雪宮剣優です。よろしく潔くん」
雪宮さんは優しい笑顔で言った。
「えと、赤賀さん俺を助けて下さりありがとうございました。」
俺は赤賀さんに向かってお礼をした。
「お礼を言われるほどじゃないよ。あんなに苦しんでる子をほっとくなんて誰だって出来いよ。あと、俺は…」
赤賀さんは俺の顎に手を添えて言った。
「君が欲しかったのもあるし」
「…え?」
え、は、え、えと、ど、どういうこと!?俺の頭の中で混乱してる。俺が欲しい…?なんの役にもたたない無能の俺をこの人は求めてる…?状況が出来ずにいると赤賀さんの隣にいた雪宮さんがスクスクと笑っていた。
「クスッ…ともさん、彼にちゃんと言わないと伝わらないですよ!」
「え、これ伝わってない!?」
「ともさん潔くんの顔見てみ混乱しとらん?」
「あ、ほんとだ。じゃあ改めて言うね…」
「潔世一くん
ここ、クリームソーダに入ってくれない?」
赤賀さんは俺に手を差し伸べた。
けど俺は 「へ?」と困惑した。
それを見ていた氷織さんと雪宮さんが
「「だから、ともさんそれじゃ伝わってないです!!」」
と叫んでいた。
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オ疲レ様デス。マスター。
情報ヲ取得シマシタ。閲覧シマスカ?
·····カシコマリマシタ、情報ヲ開示シマス。。。
赤賀燈 アカガ トモ
クリームソーダノリーダー。能力ハ—-。
仲間想イデ、皆カラ信頼サレテイ
雪宮剣優 ユキミヤ ケンユウ
クリームソーダニ所属。能力ハ—-。
メンバーカラ、頼レル、オ兄サント呼バレテイタリスル。
·····マタ、新タナ、情報ヲ、見ツケ次第、報告シマス。
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コメント
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続き気になります!