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朝起きて部活に行く。
菅「おはよ大地!」
部室に入りスガの笑顔を見た瞬間わかった。
貼り付けの笑みだ。
それに目の下には濃くはないがクマができていることも分かった。
大「無理すんな。」
とだけ言って部活に行った。
♢スガが部活に来ない。
あのスガが、?
スガは。
バレーが好きで。
いつも本気で。
努力家で。
一生懸命。
俺はスガのことをよく知らない。
スガは話 してくれない。
一人で溜め込む性格だ。
もっと頼ってくれてもいいのに。
そう思う。
スガのことが知りたくて。
何かの力になりたかった。
その日は自主練も最後まで残り。
スガがいつか来るかもしれないと願い残った。
来なかった。
まだ明日もあると思い。
その日は帰った。
その日はあまり眠れなかった。
スガのことを旭にも言おうと思い。
4時くらいになった時にやっと寝た。
数週間後。
スガはやっと来た。
スガ「わりぃ、ここんとこ体調が優れなくて、無断で休んでごめんな〜! 」
久々にスガの顔を見た。
よかった。生きていた。
スガが部活に来なくなったとしても生きていてくれていればよかった。
日「来てくれてありがとうございます!早速だけどトスあげてください!」
影「ッス。お、俺にもトスあげてください。」
日向と影山は早くトスを上げてもらいたくて仕方ない様子。
影山もトスとサーブばかりであまり打てていなかったから打ちたいのだろう。
西「スガさぁ〜ん!久々っすね! 」
田「スガさん!」
西谷と田中はスガが来てくれていることに喜んでいる様子
俺たち三年は分かった。
スガがやつれてきていることに。
俺らは何も言うことができず黙ったままでいた。
せめておはようと、心配の言葉くらいはと思ったが。
スガはそのまま練習に行ってしまった。
その日も眠れなかった。
スガ。
言えなかった言わなくてもいい。
だけどな。