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知らない所で目が覚めた。
真っ白。なんにも見えない。
ここは何処なのか。自分が誰なのか。
性別は流石に分かるけどさ…
知らない人に声をかけられた。
しばらくすると目が冴えてくる。
自分が病室に居たことが分かった。
彼に貴方は誰なのか。私は誰なのか問う。
優しい声だった。
初めて声をかけられた時は少しぼやけていて
彼の声は鮮明に聞こえなかった。
今なら分かる。
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お医者さんに深刻な事を報告された。
私は後1ヶ月で,
“今までの記憶を忘れてしまう”らしい。
全部ぽっかり。真っ白に。
あの優しい声の彼も。
彼は毎日お見舞いに来てくれていた。
私にとってはやっぱり救い。
人と関わる事が少なくて,彼としか話して
ないけど,とっても話しやすい人だった。
あんな人の事を忘れてしまうなんて。
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言ったのは私から。
何故かって?
あの後全部彼に話された。
今まで私が沢山記憶を失ってた事,
彼は何度も私に逢いに来てくれてた事。
私は,自分が迷惑な人間だと思った。
いつもヘラヘラしている彼とは違う。
真剣な眼差しで言われた。
泣きながら言ってた。
辛くて,本当はこんな素敵な彼と
別れたくなんてなかった。
今は彼と目を合わせる事も出来ない。
窓の外をずっと見ていることしか出来なかった。
いつもよりも少し低い声で言われた。
彼だって辛かったはず。
…震えた声で問いかけた。
どうせこんな事聞いても,
全て忘れてしまうというのに。
私は彼の
“また”という言葉が気に掛かったまま,
眠りに落ちた。
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知らない所で目が覚めた。
真っ白。なんにも見えない。
ここは何処なのか。自分が誰なのか。
知らない人に声をかけられた。
しばらくすると目が冴えてくる。
自分が病室に居たことが分かった。
彼に貴方は誰なのか。自分誰なのか問う。
優しい声だった。
なんだか懐かしい気がする。
なんだか…
コメント
2件
あ"ぁー、いいね👍 ノベル書くのうっっま!!!