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少女

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少女

1 - 第1話

♥

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2026年03月01日

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1月20日

今日は放課後に有紗とアイスを食べに行く約束をしてたのに、なんだか有紗の様子が変だった。

教室で帰りの準備をしてる時、有紗が急に窓の方を向いて

有紗 …え?かなでちゃん、どうしたの?

って話しかけ始めたんだ。

窓の方には、誰もいない。西日が差してるだけで、机だって空席なのに。

光希 ねぇ有紗、誰と話してるの?

って聞いても、

有紗はぼーっと空を見つめたまま、

有紗 かなでちゃんが、一緒に帰りたいって…

なんて呟いてる。

ちょっと怖くなって、

光希 冗談はやめてよー!

って笑い飛ばしたけど、有紗の目は全然笑ってなかった。

結局アイスは食べたけど、有紗はずっと隣の空席に話しかけてた。私の知らない「かなで」って言う友達、いつの間にできたんだろう?


1月21日

有紗を誘っていつもの公園に行ったんだけど、ブランコのところで有紗が急に立ち止まって、顔が真っ白になった。

有紗 み、光希、行こう。

震える声で私の服を引っ張るから、何事かと思ったよ。ブランコには誰も座ってないし、風で少し揺れてるだけなのに。有紗は、

有紗 お腹すいた。

って苦しい嘘をついて、

私を無理やり引っ張って公園から逃げ出した。

走ってる間、有紗は何度も後ろを振り返って、

有紗 来ないで…

って泣きそうな声で言ってた。

有紗、最近疲れてるのかな。それとも、私には見えない何かが、本当に有紗を追いかけてるの?

明日、ちょっと気分転換に、不登校の白水さんの家にお見舞いに行ってみようかな。

白水さんは、お姉さんが亡くなったことが原因で学校来れなくなっちゃったんだって。


1月22日

今日、白水 音ちゃんの家に行ってきた。

音ちゃん、すごく怯えてたな。私が

光希 お姉さんが亡くなったんだよね…

って聞いた時、音ちゃんがこんなことを話してくれた。

お姉ちゃんの「かなで」さんは、昔いじめられて死んじゃったんだって。当時のニュース記事にも載ったらしい。でも、実際はいじめられて死んだんじゃなくて、自分で…しかも、小さい頃から動物を殺したりしてたなんて。

正直、怖くなって言葉が出なかった。

夜、有紗に電話したけど出なかった。


1月23日

朝、教室に行ったら有紗がもう席に座ってた。

昨日電話に出なかったから心配したけど、有紗はケロッとした顔で

有紗 光希、おはよう。

って笑いかけてくれた。よかった、いつもの有紗に戻ってる。そう思って、一緒に中庭に遊びに行ったんだけど…

ふとした瞬間に、心臓が冷たくなった。

有紗が私のことを呼ぶ時、いつもは「光希」って呼ぶのに、さっきいっかいだけ光希ちゃんって呼んだんだ。

それに、有紗の歩き方、あんなにゆっくりだったっけ?

少し色白になったような気もするし、何より、私を見る目が、…なんだか、品定めをしてるような、冷たいガラス玉に見える時がある

…いや、考えすぎだよね。

光希 今日一緒に遊ぼー!

って手を繋いだ時、有紗の手がすごく冷たかった気がするけど、きっと気のせいだ。

私の親友の有紗。優しい、大好きな有紗。

そうだよね?


ここで日記が途切れている。

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