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コメント
2件
こんなに桜ちゃんを好きにさせちゃって、ジンさん罪な男ꉂ🤭︎💕 ジンさんもきっと同じ気持ちよね(≧∀≦)
ふふ🤭 桜ちゃんホント健気 もっと好きになっていいのよ〜😉 ジンさんは今ごろ悶絶中だろうな〜😆💕
・:.。.・:.。.
桜はシャワーを浴びたばかりの濡れた髪を拭きながら、ソファーにドサッと倒れ込むように座った
頭の中はまだあの瞬間のことでいっぱいだった
あの時・・・道頓堀の川沿いで彼に強い力で抱きすくめられ、唇を貪られたその瞬間、途端に桜の脳裏に突風が吹いた、雲一つ無い草原に吹いてくる風!
まるで「風の呼吸・弐ノ型・ 爪々科戸風(かぜのこきゅう・にのかた・そうそうしなとかぜ」の様だった
思わず桜は吹っ飛ばないように、逞しい二の腕をぎゅっと掴んだ、カッチカチだった、そして誘う様に唇をこじあけられ、彼の舌が桜の舌をつついて煽って来た・・・
「もっと口を開けろ」と自分の口の動きで伝えて来た、咄嗟に従ったのは、ほとんど女の本能だった
桜はあの5分間・・・彼の腕の中で蕩け・・・体を、心を震わせた
ふと我に返った時は頭は真っ白で何も言えず、無言のまま彼に手を引かれてタクシーに乗り込んでいた
彼に見送られ、一人タクシーの中で我に返った、彼がまるで本気で自分を好いていてくれる様なキスをするものだから、ついこちらも本気で応じてしまった
―バカだわ・・・彼は演技をしていただけなのに―
桜の唇はまだ火照っていた、強く吸われ、ジンジンする疼きが今も残っている
はぁ~・・・ 「キスしちゃった・・・今夜眠れるかな・・・」
桜は冷蔵庫に駆け寄り、キンキンに冷えた缶ビールを引っ張り出した、一気にゴクゴクと飲み干すと、炭酸の刺激が喉を突き抜け、ようやく少しだけ冷静になれた気がした
「それにしても・・・素敵なキスだったな~・・・めっちゃ気持ち良かった・・・」
桜は思わず口に出してしまい、慌てて自分の頬を両手でパチンと叩いた
―ダメダメ!こんなこと考えちゃダメ!―
彼は偽装結婚のパートナーとしてキスの演技をしただけよ、現に私に「アドリブ」って言ったわ・・・
入国管理局の審査を乗り切るための、ビジネスライクな契約なのよ、それなのに・・・なぜか胸の奥がチクチクと疼く、あのキスの感触、ジンの真剣な眼差しが忘れられない
「このまま彼の側でどんどん好きになっていって・・・半年後に何ごともなかったように解散なんて・・・私・・・出来るかなぁ〜・・・」
シュンとして独り言を言う、きっと身が引き裂かれるように辛いに違いない・・・
自分はただの偽装婚の道具に過ぎない、それを最後まで忘れないようにしなければならない 彼のあの女性を魅了する物言いや振る舞い・・・
あの笑うと現れる可愛いえくぼ、さりげない優しさ、まるでドラマの主人公のような雰囲気――
あれは彼が無意識にやってのけるものだ、カリスマCEOの自然体な魅力、そこに引っかかっちゃダメ!
「そうよ!もっと私が彼の魅力に免疫をつけなければ!半年後に幸せな離婚出来るように!」
桜はむんっと気合を入れて拳を握りしめた、まるでリングに上がるボクサーのように気合い十分だ