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第1話
「はぁ…っ、はぁ…っ」
どうして今自分か走ってるのかは上手く覚えてない、確か…、親とか…みんなが…俺の事、生贄?ってやつにするとかなんとか言っててそれを聞いちゃって聞いてたことがバレて…みんなが俺の事、殺そうとしてきて…
そうだ、俺、アイツらから逃げてるんだ
「どこか…逃げれるとこッ…」
「…なに…あれ…」
そこには、綺麗な神社があった
(確か…あれ…“稲狐神社”)
(さすがに、神様に悪い…いやっでも…!)
必死の思いでその中へ逃げた、逃げ切るまだ死にたくない、その一心で走ってた
すると、神社の境内だろうか、綺麗な紅葉の景色が広がっていた
(ここまで来れば大丈夫…かな…)
そう思い足を止める
その瞬間、鈴の音がなる
シャンッ
「なんの…音?」
シャンッ
「鈴の音…?」
シャンッ… シャンッ…
「近づいてきてる…?」
その瞬間、風が吹く
紅葉の葉が風によって降ってくる
そして…
「…!…」
そして俺は、人ならざるものと出会う
「だ…誰…?」
その時俺は、その人を、綺麗な人だと思ったまるで、街の人達が崇めて信仰してる、よく話してくれた“狐様”にとても似ていた
「こんな所に子供…」
「え…ぁ…」
「あ、怖がらせてもうてすまんな」
「ぇ…あ、いえ、全然大丈夫…です」
「お前、一人なん?」
その人、いや人なのか分からないけど、その人と会話をしていると、一人なのかと聞かれた、はい、そういえば少しは楽になるのだろうか…この人に言ってもいいのだろうか、そう俺が悩んでいるとなにか察したのかその人は、また口を開く
「…まぁ、無理に話せとは言わんよ」
「行く所、あるんか?」
「え…えっと…ない…です」
「そうか…ならウチ来るか?」
「え…?」
「行く所ないんやろ?嫌ならええけど…」
「!…いや、行きます…」
すると、ふはっ…、とその人が笑う、どこかおかしい所があっただろうか?
「ふっふ…ええなぁお前、名前は?」
「ぇッ!?あ…角名倫太郎です…」
「倫太郎…ええ名前やな」
そう言いその人は頭を優しく撫でてくれる
「…あの…あなたのお名前は…」
「そうかしこまらんくてもええよ」
「俺の名前は、宮侑」
「よろしゅうな」
「…はい」
そう手を引かれ奥へと進む…
続く