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昼休み
ソア
「……。」
机に突っ伏したまま
顔を上げられない
“彼女いるから。”
思い出すだけで
心臓がもたない
セナ
「にやけてる。」
ソア
「にやけてない!」
セナ
「いや完全に恋してる顔。」
その時
コンッ
誰かが机を軽く叩く
顔を上げると
テオが立っていた
テオ
「放課後。」
ソア
「え?」
テオ
「空いてる。」
セナ
「デートだーーー!!」
ソア
「うるさい!!」
テオは少し笑うと
そのまま席へ戻っていった
放課後
外は少し曇っていた。
ソア
「で、どこ行くの。」
テオ
「秘密。」
ソア
「なにそれ。」
隣を歩くテオは
どこか楽しそうだった
そして連れて来られたのは
小さな本屋
ソア
「本屋…?」
テオ
「嫌?」
ソア
「嫌じゃないけど意外。」
テオ
「静かな場所好き。」
その答えが
なんかテオっぽくて笑ってしまう
店の中を並んで歩く
たまに肩が触れて
そのたびドキッとする
テオ
「……。」
ソア
「?」
気づくと
テオがじっとこっちを見ていた
ソア
「な、なに。」
テオ
「彼女。」
ソア
「え?」
テオ
「って思うと変な感じ。」
ソア
「……。」
テオ
「嬉しい。」
その瞬間
ドクン
また
好きが増えていく
その時
店内アナウンス
『まもなく閉店です。』
ソア
「もうこんな時間?」
外へ出ると
小さな雨が降っていた
テオ
「……また雨。」
ソア
「ふふ。」
テオ
「何。」
ソア
「最近、雨の日多いね。」
テオは静かに傘を開く
そして自然に
ソアの手を握った
ソア
「っ……!」
テオ
「離れんな。」
その手は
びっくりするくらい優しかった
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