ドサッという音と共に私は床に落とされる。
「へ?」
そんな情けない声を出していると
紫色で一つ目のワニが私に向かって
【8ズ&/3it-,?o%】
と言う。
あの大きな鳥と同じように。
何か私に言ってるのは分かるが、
何を言っているのかはさっぱり分からない。
「ごめんね私..君の言ってること分かんないや..」
一か八かで、そう呟くように言うと
【|ヵ\*t+=】
と言う。
そして私の目の前から姿を消した。
瞬間、
画面が切り替わるように目の前の景色が
俯瞰の視点になった。
そして目に映った人は幼い頃の私だった。
「ふーんふふーん」
鼻歌を楽しげに歌いながら何かを描いている。
手に持っているのは赤色のクレヨン。
「この子は〜、私の一番の友達で〜」
「4つあって〜..」
そんなことを呟きながら沢山の生き物のような何かを描いていった。
よく見ると先程、
私たちが襲われた化け物たちにとても似ていた。
..あぁ、思い出した。
小さい頃、
私は寂しくて友達が欲しいって思ったんだっけ?
でも人見知りだったから、
友達が作れなくて..それで…。
あの絵を描いたんだった。
でも、その化け物たちがなんでここに居るの?
そんなことを思っていると、
また景色が変わる。
次は『真』と書かれた鳥居から幼い頃の私が
こちら側に入ってくるような映像だった。
「この子にはトマトジュース!」
「で、この子には私のお気に入りのぬいぐるみ..」
「もう壊れてきちゃったけど..」
そう言いながら化け物の絵が描かれた紙と
手に持っている私の宝物を台のような何かの
上に次々と置いていく。
しかし、一つだけ紙が無い物もあった。
全て置き終わったと同時に、辺りが白く光る。
眩しいと思い、目を瞑った。