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ある4月中旬の事だった。
突然チャイムが鳴った。
ピンポーンパンポーン
生徒の呼び出しです。
3年A組佐久間くん放課後、至急生徒会長へお越しください。
会長からの淡々とした機械的アナウンスだった。
(俺は迷子かよ)
そんなのフケるに決まってんじゃん!
もし来ない場合
運動部の皆様、逃げる佐久間を捕まえた部員には部費アップを考慮しますので、何卒よろしくお願いします。
ピンポーンパンポーン
締めのチャイムが、学園内に鳴り響いた。
何だよそれ、オレが逃げようものなら運動部人海戦術で、無理矢理でも捕まえて、連行するって事かよ。
しかも活動費アップをエサにして、きっと運動部の奴らは血眼になりながらオレを探すのだろう。
容易に想像が出来た。
はいはい、降参
教室へ入った時、クラスの運動部の奴らが一斉にオレを見た。
何十個の瞳がオレを追い掛けて来て背筋がゾクリと感じ冷や汗が止まらない。
これは会長の園内放送のせいだ!
「くそ……会長っ!」
(あの澄ました顔を、ぐちゃぐちゃポイしてやる!!)
放課後までクラスの視線に耐え続けた。運動部だけじゃなく、やがてその他のクラスメイトまで、オレを好奇な目で見始めていた。やけに時間が長く感じた。
キンコーンカンコーンと鳴り出し、終了の合図を聞いたオレは真っ先に教室から、制止も聞かず飛び出した。
遠くから段々と足音の数が大きく聞こえ、追い掛けて来る人数が、次々と増えていくのが音で判断できた。
確認したい気持ちを、グッと堪え振り向く訳には行かない。
これ以上、追い掛けて来ないで欲しくて思いっきり叫んだ!
「オレ生徒会室に行くから、付いてくるんじぇねぇよーっ」
走るの得意じゃなくて遅い方だし、体格のいい男大勢のたちに追い掛けられるのはお化けより恐怖、うゎっなんか泣きそうっ
このまま走っていたら、すぐに追いつかれてしまう。
落ち着くまで何処かに隠れるしかない。
すると目に入った保健室に素早く入った。
「ドアをノックしてから入って欲しいんだけど」
いきなり入って来たオレを見て、ギョッとしていた。
「オレ今追われてて、先生っ協力して下さい!」
「まぁ…いいけど」
銀縁眼鏡を掛けて白衣を着た先生は、丸椅子から立ち上がった。
傍にはかなりいい筋肉をした体育教師も居た。
「岩本先生も協力して」
先生にベッドまで連れて来られカーテンをシャッと閉めた。
ドドドドド
ドアの開く音と近付く足音
シャーッ
カーテンが開いた音
「あんっ♥️岩本先生こんな所でキスはダメっ」
岩本先生は深澤先生の首に手を回し身体を引き寄せる。
「お前ら何勝手に開けてるんだ。これから深澤先生とイイコトしようと思ってたのにー」※棒読み
ベッド上に2人で座り甘い雰囲気を醸し出していた。
その場に居た生徒たちは顔を赤くして、「しっ失礼しましたー」っとドアを閉めて居なくなった。
「居なくなったから、ほら出て来ていいぞ」
下を向いて覗き込み深澤先生が声を掛けてくれた。
オレは布団の端で半分隠されたベット下に隠れていたのだ。
身体が柔らかい事が役に立った。
(ベッド下にいる俺の身にもなってよ。てか、生徒になんつー会話聞かせんだよ。こっちの身にもなってほしいけどそれは本音じゃなくって)
先生たち付き合ってたりするのかな?
簡単な説明を深澤先生から聞いて、こんな咄嗟に演技出来るなんて……
オレBL漫画も読むし、嫌悪感なんてないけど
寧ろご褒美みたいな?
ご飯3杯はいけちゃうみたいな?
ってかどっちがどっちなんだろう
やっぱ王道で、体育教師×保健の先生かなぁ〜
ごちそうさまでーすぅ( ´∀`)
そんな事を妄想してしまった。