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SNSアカウントを作ってみて、試しに動画を投稿してみた。

30分程度でいいね数は1000を超えて、1時間が経った今では1万いいね数。コメント欄には

「千紗ちゃん?!帰ってきてくれたんだ!! 」

「この童顔な感じが可愛いんだよなぁ」

「嫁にしたい」

など色々なコメントが来てた。

「あのグループにいた時とは全然違うなぁ …」まるで世界が変わったようだった。

-アルバイトの休憩時間、スマホを弄っていたら一通のDMが届いた。

千紗様へ…そんな律儀に書かれていた。

送り主は有名なテレビ局で、朝の番組にて最近流行ってる人として出て欲しいとの事。

そんな時店長から呼び出しがあった。

「ちさちゃんさ、アイドルやってたのよね?」

「そうですね、やってました。」

「そうよねぇ、最近SNSを見るとあなたの顔がずらりと流れてくるものだからびっくりしたわよ」ふふっと微笑む店長の目の奥にはなにか言いたそうだった。

「こんなコンビニアルバイト辞めて、もう一度アイドルをやってみたらどう?」

アイドル…私が…また…?

アイドルなんてそう簡単に出来るわけじゃない。流行りが過ぎたらみんなに忘れ去られてしまう。そんな事は思っていた。でもそんな店長に返した答えが

「もう一度頑張ってみます、!」

ああ、何を言っているのか…

たしかに昔より今の方が知名度も人気もある、それは事実だ。

もしかしたら、もしかしたら、神様が願い事を叶えてくれたのではないか?

「それじゃ、もう上がっていいわよ。頑張ってね!」

「はい、ありがとうございました!」

そう言い、さっきのテレビ局からのDMにわたしは迷わずこう返信した。

「もちろんです。取り上げてもらって嬉しいです。」と。

-朝の番組、いよいよ私が出てくるコーナーだ。

どっ、どっ、と止まらない鼓動が邪魔をしてくる。

『では最近TikTok流行っている千紗さんをご紹介いたします。』

来た、リアタイで見ている視聴者達はすぐさまSNSにこう投稿する。

「千紗ちゃんが出てるよ!!!」

「かわええ…」

『千紗さんはアイドルをやっていたんですよね?』

『そうですね〜。』

『なぜ辞めたのですか?』

『自分には合わない環境だと感じたからですかね。でも…また始めようと思っています。』

『お!いいですねぇ!楽しみに待っています!!』

『楽しみに待っていてください!』

そんな感じの会話が淡々と、そこから色々なクイズをやって私のコーナーは終わった。

「千紗ちゃんテレビに出るくらい有名になったんだ!!」

「千紗ちゃんすごい短期間で有名になったね!!」

「またアイドルを始めるの待ってる!」

あのグループにいた時の私にはアイドルなんか向いていないと思っていた。でも、でも今はこんなにも応援してくれている人がごまんといる。私だってまだ夢を追ってていいんだ、私でもまだ夢を諦めなくていいんだ。

これは、前からではなく今始まった事なんだ。

ゼロから、またアイドルとして活動を_!!

今の自分へ、昔の自分から。

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コメント

4

ユーザー

辞めることは簡単かもだけど、始めるのはそう簡単じゃないからねぇ、 でも今はこんなにもファンの人たちがいるからきっと大丈夫だと私は信じて応援したい(

ユーザー

この物語に章というものがあるのならこの話までは1章で次から2章スタートですかね

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