「え〜勝手に食べないでよ〜。これ百合っぴと食べるために買ってきたんだよ〜?」
赤咲が笑いながら緩く抗議する。
ちなみに赤咲は柿倉信者というほどではないが、話しかけられたら誰にでもニッコニコの笑顔で対応するため、柿倉達に嫌われてるわけではなかった。
「はぁ?あんたこんな奴にあげんの?意味わかんないんだけど〜コイツの何がいいわけ〜?」
案の定思いっきり顔をしかめた柿倉に対しても赤咲は笑いながら言う。
「百合っぴそんな悪い子じゃないよ〜。ただちょ〜っと言葉選びが苦手なだけで〜。」
いやあんたも結構失礼だな。てか別に庇わなくていいのに。
「言葉選びってかコイツそもそも喋んねぇし。喋っても声ちっさすぎて何言ってんのかわかんねぇからアタシきらーい」
本人の目の前で平然と悪口言えるお前の方が嫌いだよ。
「っはいはいそんなカッカしないの〜。朱音っぴにもチョコあげるから〜。みれっぴと望美っぴも食べる〜?」
はっきり悪口を言った相手にも表情を崩すことなく赤咲はうまくかわす。もうそこまできたら尊敬レベルだわ。
「いーやこのチョコアタシの好みじゃないからもういらなーい。あんたらもそうだよね?」
さらっと赤咲の言葉を退けると後ろの2人にも聞く。
「あ、うん。」
「わたしも、いらない。」
数秒遅れて2人も返事する。
「柿倉〜」
「あ、じゃアタシ行くわ」
やっとどっか行った…
「やっとどっか行ったね〜」
赤咲がほっとしたように同じ事を言った
「え、あんた柿倉達と仲良いんじゃないの?もう謎の「っぴ」呼びだし。」
「ぴっぴ呼びはアタイなりの愛情表現!アタイは苦手な方にいれてるよ、あの人たち。ただ仲良くしとかないとめんどくさそうじゃん?」
もっともだな。現に今の私の状態がそれを物語ってる。
「てかまだ2週間しか経ってないのに嫌われすぎでしょ百合っぴ。才能あるね」
「嬉しくないわ」
私は一切会話には入らなかったけど、柿倉からの嫌い嫌いオーラが香水の匂い相まって満員電車のような息苦しさと疲労感が残っていた。
「…あいつ、やっぱムカつく。」
「そうだね…」
「うん。」
「あんたらもそう思うよね?だよね?」
「うん。」
「わかる。」
「あんたらが思ってんならみんなもきっとそう思ってるよね?」
「多分」
「そうだと思う。」
「じゃあ、みんな思ってるなら消しちゃっていいよね?」
「「っえ、」」
「ね?」
「「う、うん」」
私に、不穏な影が迫っていた。
はい。こんな感じです。 ちょっと文章の作り方が下手すぎて申し訳ないんですけど、色んな本参考にして頑張ります。
次の次くらいから多分投稿ペースが遅くなると思います。ごめんなさい🙇♀️🙇♀️
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おつみふ〜