TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

東京の厄神

一覧ページ

「東京の厄神」のメインビジュアル

東京の厄神

1 - 第1話 渋谷駅

♥

13

2024年06月24日

シェアするシェアする
報告する

渋谷駅

「うわぁ!!!」

「早く立て!逃げるんだよ!!! 」

午後8時30分。帰宅ラッシュの駅構内で事件は起こった。‪”‬化け物の被り物を被った男が無差別に人々に斬りかかっている‪”‬と渋谷駅前交番に通報が入った。2人の警察官がステーションに向かうと、そこは血の海だった。地面には大勢の人の死体があり、全員身体中を斬られていた。


2人の巡査はその場に立ち尽くした。ステーションの蛍光灯がチカチカと点滅しており、駅構内は静まり返っていた。

「田中巡査……これは……一体……それに、犯人は一体どこに……?」

「分からない……が……これは酷い……」

田中は死体に近ずきしゃがむ。死体は10代の女性だった。性別を特定するのがやっとなほど、体が斬られていた。切り口は包丁などの刃物で斬られたようには全く見えない。

「うぅ……これは……包丁か?それとも……ノコギリ……?切り目が荒い……」

「田中巡査……犯人は?」

「まだこの駅構内にいるはずだ。二手に分かれて探すぞ。見つけ次第現行犯逮捕だ。」

「わ、わかりました……」

田中は山内にそう言い、二手に分かれる。山内は懐中電灯を片手に階段をおり通路を進んでいく。普段人で握あっている駅構内が静まり返り不気味な雰囲気を感じさせる。

「……犯人は……どこに……」

「ん……?」

その時、通路の角から何かが動いていた。細いなにかが左右上下にウネウネと動いている。山内は懐中電灯を角の方に向ける。すると、尻尾のような物はスっと角から引っ込む。

「なんだ……?」

山内は角に向かって近ずき角からスっと曲がり角の通路に懐中電灯を照らす。そこには、頭部がT字型で腕が触手になっている人間が立っていた。

「う、うわァ!!!!」

山内はあまりの姿に驚きを隠せず、地面に尻を付ける。その人間は腕の職種をウネウネと動かしT字型の頭を90度曲げ山内を見ていた。

「山内!!!」

山内の悲鳴を聞きつけた田中が山内の元に走ってくる。田中は人間の姿を見るや否や、恐怖が身体中を包み込む。

「山内!!銃だ!銃を使え!!!」

「え!?」

「こいつは明らかに人間じゃねぇ!早くホルスターから銃を抜け!!」

山内の指示に田中の指示に応じ、腰のホルスターから拳銃を抜き、人間に発砲する。通路は銃声と火花が舞っていた。2人とも、計6発の弾を人間に撃ち込んだ。

「やったか……?」

「山内!早く立て!こっちに来い!」

山内が立ち、田中巡査に方に向かおうとしたその時だった。山内の心臓部に触手が突き刺さった。

「ブフォ……!!」

山内は地面に吐血する。触手はザシュッっと聞きの悪い音を立て山内の胸部から抜かれる。山内はその場にバタッと倒れる。

「山内!!山内!!!」

田中が倒れた山内の元に向かい状態を確認するが、山内は息をしていなかった。即死だ。

「……ッ!」

田中が山内から目を離し顔を上げると、真正面に奴が立っていた。首を90度に傾け無数の目玉で山内を見ていた。

「……おまッ!」

田中が口を開いた瞬間、奴の右腕の鋭い触手が田中の頭を貫いた。一瞬にして触手は抜かれ、田中は仰向けになって倒れた。倒れた田中の頭部から血が地面に広がる。その後、応援で数人の警察官が渋谷駅内に入っていったが、そこに奴の姿はなくあったのは無数の死体と2人の警察官の死体だけだった。

loading

この作品はいかがでしたか?

13

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚