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第5話 外界はやがて

凄いことに「その時」はもう来た。生き残りの人達が他の国から種や動物を持ってきたのだ。技術も学び、大量に生産できるようになった。これで食料不足は解決した。だが、人口はかなり減ってしまっている。そこで遠い地域の人達が今せっせと子供を産んでいるらしい。本当に大変そうだ。

──5年後──

あの時うまれた子達はすくすくと育ち、海外からは移住者もなぜか増え、人口は元の60%くらいまで回復した。あらゆる施設が復旧され、だんだん便利になってきた。皆海外に向けてのPRや道の整備をしているけど私は───?確かに手伝いはしているけれど、失敗ばっかりでなんにも使えやしない。感謝されたけど本音は違うでしょう?この前陰口聞いたからね?まあ残念ながら屈しないタイプだから良いけど。

私がいてもなんか迷惑らしいから家にこもっている。お前らのお望み通り、な。近所ではあることないことを噂されている。「あいつ、メンタルがやられてこもってるらしいぜwだっさw」とか、「あの人はサボり魔よ!」とかよく聞くが、正直に言わせてもらうと一ミリしか精神にこない。まあよくそれで会話できるなぁ、なんて思う。

外に出なくなってから2週間ほど経った。食料が無くなったため、買いに行くことにした。最近はおやつとしてオセロを食べている。前の食事には一応戻したのだ。いつもの鞄、袋、財布、スマホ、ハンカチ、ティッシュ、折り畳み傘。薄めの上着を羽織り、髪を整え、いつもの靴を履く。準備は万端だ。さあ、ドアを開けよう。

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