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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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「先輩!後ろ」

「ドン!ガシャン」クラッシュ音が響く。

先輩の体が中に浮き、数メートル飛ばされ地面に叩きつけられた。。。

「ドンっ」

「はっ!」藍原の脳裏に未来が映し出された。

「先輩こっちから行こう」

「遠まりじゃねぇ?」

「こっちから行きたいの!」

「キィードン!ガシャン」クラッシュ音が響く。

「なんだ事故か?藍原救急車呼んで」僕

タクシーが歩道を横切り、壁に激突。賑やかな渋谷が惨劇と化した。

タクシーに飛ばされて歩道に横たわる2人の女性、ドライバーもぐったりしている。タクシーからは焦げ臭い匂いと共に煙が。

被害者の女性の体が二重に見える。体から魂らしきものが出てきてる、僕は藍原に状況を伝えた。藍原は目を閉じて舌打ちをした。

「タンっ」

スイッチオン。藍原にも風間と同じように魂が抜けようとしてる状況がみえた。

「先輩、手袋外して」

手袋を外した僕の手を取り、半透明の体に僕の手を押し付ける、とても冷たいくピリピリするが何かに触れている感覚がある。

藍原はブツブツ何かを呟きだした。僕の手を使い、抜けかけている魂を体に戻す。

「ピーポーピーポー」サイレンが聞こえ出した。

「先輩、脈は?」

女性の動脈に手を当てると脈はあった。藍原はタクシーを指差し状況を確認させる。タクシー運転手は大丈夫そうだ。後部座席には30代くらいの男女がいたが全体が黒いモヤの様なもので覆われてる。魂が抜けるというより、何かに攫われていくような感覚が伝わる。2人の脈を確認しようて首に触れた時、走馬灯のように2人の悪行のような人生がフラッシュバックしてきた。

感覚的にこの事故の原因は2人についていたこの世のものでないものの仕業と確信した、無論男女は生き絶えていた。

「後部座席の人はダメだった、脈も息もしてない。」

救急隊が到着し僕は状況を説明し、救急隊が処置に入った。

僕と藍原は呆然とその光景を見つめた。人の命の儚さと重さ。

警察やら救護隊と長々話し、現場を後にした。僕たちは無言で半蔵門線に向かい、改札を通り下り電車を待つ。

停車している向かいの電車、窓ガラス映る僕と藍原。藍原は泣いていた。僕は藍原の手を握り、電車を待つ。藍原は僕の手を握り返しこう呟いた。

「先輩があの事故に巻き込まれるのが見えた」

「えっどう言う事?」

(渋谷、渋谷)

電車がホームにとりあえず電車にのった。

(プシュー)電車の扉がしまる。

「私、14歳の時に数秒先だけど突発的に未来が見えるようになって、それで遠回りしようっていったんです。でも他の人たちは救えなかった。。。」

「藍原は口寄せに浄霊、予知まで出来るのか。」

「先輩は気付いてないかも知れないけど先輩の手って神の手じゃないですか?」

「なにそれ?」

「さっき体から離れようとしてた、魂を体に押し戻したし、霊体に触れるなんてすごいです」

しばらく無言で電車に揺られていた、神の手か。。。


「先輩いつまでその神の手でつないでるですか?」 

「あっごめん」

「いいですょ、もう少し繋いでましょ」

僕と藍原はどんな関係なんだろう、複雑な心境だ。



🌟次回予告🌟謎の少女麗華と出会う、彼女目的、そして様々なことが絡み合っていく。


ご愛読ありがとうございます。

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