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6 - 「暇つぶし」❤️💙

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350

2025年03月30日

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撮影の合間、楽屋でぼんやりと時間を潰していた俺は、ふと隣に座る翔太の横顔を眺めた。

スマホをいじるでもなく、雑誌を読むでもなく、ただソファにもたれて脚を投げ出し、退屈そうにしている。


こんな時、翔太は大抵「眠い」とか「腹減った」とか言い出すけど、今日は珍しく静かだった。


……ちょっと遊ぼうかな。


俺は軽く咳払いをして、翔太を呼んだ。


「翔太、目瞑って」


そう言うと、目の前の翔太が不審そうに俺を見た。


「え、なんで?」

「いいから」


少しだけ口を尖らせると、翔太は諦めたように息を吐いて、ゆっくりと目を閉じた。

俺はそっと手を伸ばし、人差し指を翔太の唇に押し当てる。


柔らかい。


すると、途端に翔太の表情が変わった。

なんとなく唇がわずかに開いて、力が抜けるのがわかる。


――翔太、キス待ちしてる?


俺は驚きとおかしさを同時に感じながら、そっと指を離す。

翔太はしばらくそのままだったが、何も起こらないことに気づいたのか、そろりと目を開けた。


「……え?」


何が起こったのかわかっていないようで、困惑と戸惑いが入り混じった表情をしている。

戸惑った顔が面白くて、つい笑ってしまう。


「なにその顔。もしかして、キスされると思った?」

「……っ!」


翔太の顔が一瞬で赤く染まり、バッと俺の肩を叩く。


「ふざけんなよ! 紛らわしいことすんな!」

「…俺なんも言ってないけど?」

「雰囲気だよ、雰囲気!!」

「ってことは、翔太は俺とキスする雰囲気だと思ったんだ?」

「……っ、ちが、そういうことじゃなくて!」


ますます顔を真っ赤にして焦る翔太。

可愛いな。

ニヤニヤしながら見つめていると、翔太は恨めしそうに睨んできた。


「もういい! 」


翔太は憤慨しながら俺の腕を引っ張って、強引に立たせる。


「ほら、もう撮影始まるから!」

「はいはい」


なんだかんだ言いながらも、結局は俺に付き合ってくれる翔太。

そんな翔太の横顔を見つめながら、俺はふと思う。


……今度は、本当にキスしてみようかな。

この作品はいかがでしたか?

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コメント

2

ユーザー

職場、職場!!!🫣🫣🫣www

ユーザー

いたずらな舘様も可愛いし拗ねちゃったしょっぴーかわいすぎ😍❤️💙

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