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職場、職場!!!🫣🫣🫣www
いたずらな舘様も可愛いし拗ねちゃったしょっぴーかわいすぎ😍❤️💙
撮影の合間、楽屋でぼんやりと時間を潰していた俺は、ふと隣に座る翔太の横顔を眺めた。
スマホをいじるでもなく、雑誌を読むでもなく、ただソファにもたれて脚を投げ出し、退屈そうにしている。
こんな時、翔太は大抵「眠い」とか「腹減った」とか言い出すけど、今日は珍しく静かだった。
……ちょっと遊ぼうかな。
俺は軽く咳払いをして、翔太を呼んだ。
「翔太、目瞑って」
そう言うと、目の前の翔太が不審そうに俺を見た。
「え、なんで?」
「いいから」
少しだけ口を尖らせると、翔太は諦めたように息を吐いて、ゆっくりと目を閉じた。
俺はそっと手を伸ばし、人差し指を翔太の唇に押し当てる。
柔らかい。
すると、途端に翔太の表情が変わった。
なんとなく唇がわずかに開いて、力が抜けるのがわかる。
――翔太、キス待ちしてる?
俺は驚きとおかしさを同時に感じながら、そっと指を離す。
翔太はしばらくそのままだったが、何も起こらないことに気づいたのか、そろりと目を開けた。
「……え?」
何が起こったのかわかっていないようで、困惑と戸惑いが入り混じった表情をしている。
戸惑った顔が面白くて、つい笑ってしまう。
「なにその顔。もしかして、キスされると思った?」
「……っ!」
翔太の顔が一瞬で赤く染まり、バッと俺の肩を叩く。
「ふざけんなよ! 紛らわしいことすんな!」
「…俺なんも言ってないけど?」
「雰囲気だよ、雰囲気!!」
「ってことは、翔太は俺とキスする雰囲気だと思ったんだ?」
「……っ、ちが、そういうことじゃなくて!」
ますます顔を真っ赤にして焦る翔太。
可愛いな。
ニヤニヤしながら見つめていると、翔太は恨めしそうに睨んできた。
「もういい! 」
翔太は憤慨しながら俺の腕を引っ張って、強引に立たせる。
「ほら、もう撮影始まるから!」
「はいはい」
なんだかんだ言いながらも、結局は俺に付き合ってくれる翔太。
そんな翔太の横顔を見つめながら、俺はふと思う。
……今度は、本当にキスしてみようかな。