テラーノベル
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!史実と異なる部分があります!
陸「二回目も失敗か…」
そう呟いた。また海は、あの米帝に止められてしまったようだ。
こちらを伺うマレー半島を横目に、通信機で海へと繋いだ。
海「間違えた…」
気が沈んだ声でそういう。
あいつは負けず嫌いだ。小さい頃も私に負けては泣いていたな…と昔のことを思い出した。
陸「間違えたんだったら次頑張ればいいだろう。」
海「…そうだな。気負いしてても仕方がないか。」
陸「あぁ。」
海「すまん!天皇陛下が呼んでいるようだ!切るぞ?」
陸「わかった。じゃあな。」
海「あぁ。」
他愛のない会話をして、背筋を伸ばした。
…植民地達を、できる限り安全に、避難させなければ…
陸「マレー半島。お前も船にのれ。」
マレー半島「で、でも…」
陸「みんなが待っているだろう?」
マレー半島「そうですね…日帝さん、生きてくださいね。」
そんなことを言い、彼は船に乗り込んだ。
海「…次の計画を考えなければ…」
沈んだ気持ちを無理にでも晴らして、無念と言う気持ちに支配されないように呟いた。俺にはまだやることがある。完璧にこなして、我が国に勝利を届けなければいけない。…そういえば、イタリア王国さんと、ナチスドイツさんも苦戦しているんだっけな…。陸が言っていたことを脳内に甦らせる。
海「陸は…植民地達の保護、空は他の枢軸国のサポート…だっけな。」
パラ…
気を紛らわせるように、俺は書類を読むのに集中した。
空「そこを右ィ!!!」
航空機で連合国と戦いながら指示を出す。
上に立つからといってなんでもできるわけじゃないんだよ!?と思ってしまうが…まぁ陸達も頑張ってるんだし…
他の航空機が墜ちる音が聞こえる。
空「左へ!!ほら!!!」
間違えたら、ぼくが間違えたら誰か味方が死んでしまう。体に戦慄が走った。気持ちが悪いほど鳥肌がたつ。極度の緊張状態で、僕はひたすら戦い続けた。
アメリカ「一週間後…か。」
一週間後、俺たちはあいつの植民地に攻めこむ。全くバレてはいないだろう。
表情が強張る。心拍数が高くなる。何回も戦争を繰り返してきたはずなのに…これまでにない緊張だった。東洋の島国に、ここまでの警戒と、焦燥を感じたことに少し、自分に対し驚いてしまった。
アメリカ「気持ち入れないとな。」
コメント
15件
感動して泣いちゃました、次も頑張ってください!
今すぐ逃げるんだッッ!(?) いやぁ〜すごい好きだわ
アメリカ、ど○えもんいる?