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このシリーズ大好きです! ciかっこいい✨(☆ロ☆)
うーわもう全部がいい。あなた様が作る小説はなぜ全て神作になるのですか???幸せ提供ありがとうございます。
注意事項
・一話参照
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「…ってことやから、もっかい行くことになったわ。」
utがshpに愚痴を吐く。
まだ受け入れきれないらしく、行きたくないとのこと。
だが、それを聞いたshpとtnは目を輝かせた。
「えっ、なんでワイら抜きで行くんすか!!」
「俺も行く。」
布団を剥いで、起き上がったtnをemが必死に止める。
utは苦笑しながら、shpの布団に顔を埋めた。
「いーやーやー。知らん人とかむーりー。」
「確か…えっと、pp、さん??でしたっけ。」
「仮名な。本名は他にある。」
tnが書類をとって見せる。
c…から先が見えない部分を指差しながら、shpに渡した。
「ここ。多分、俺らが怪しいから無闇に本名言えんかったんやろーな。」
「まあ、そりゃそっすよねー。」
ケラケラと笑っていると、扉が開きzmとshoがやってきた。
「行ってくるわ。」
「grに目付けられたから、多分連れて帰ってくると思うでー。」
それを聞くと、tnもshpも共に苦笑した。
grのことだ、敵だとしても興味を持てば手に入れたくなる性格。
アイツは終わったんだろう。
「…あっ、なぁzm。」
「んー?」
「ppさ、怪我めちゃしとるやん。あれもどうにかしたって。原因だけでもええから。」
「あああれな。俺も気になっててん。」
「おーい!!zm達〜!!行くぞー。」
rbの大きな声が外から聞こえてくる。
zmとshoはutを抱えて走っていった。
utの悲しげな悲鳴が遠くなっていく。
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「地図によると…ここら辺ちゃうか。」
「ぶッ…、なんかくっさ!!!!!」
rbについて、森を進むが中へ行くにつれてなにやら変な匂いが強くなっていく。
「…なぁ、こんな雪山で有り得ないと思うんやけどさ。」
knが鼻をつまみながら静かに呟く。
「……これ、火事起きてね??」
パチパチ、と焼けるような音が聞こえる。
zmとshoは慌てて走り出した。
そこにあった大きな建物は炎に包まれ、グシャン!と崩れていた。
なぜ、雪山でこんなに大きな火事が。
空気が乾燥していたからだろうか。
いやいや、それよりもppはどこへ。
2人は炎の中を覗き込む。
そこに人影は無いように思われた。
「なあsho、これは俺の想像やねんけどさ。」
zmがフードで顔を覆いながら言う。
「あいつ、あんなに怪我してたやん。ってことはさ、危ない目に何度も会ってるっちゅーことやん。」
「…!!誰かに命を狙われてる、??」
パチパチ…シュウウ。
暫くして、皆が色々とやっていると炎は収まってきた。
zmは灰となった建物をかき分けて、ppを探すが出てこない。
燃えて灰へとなってしまったのか。
「うびゃああああッ!!!!!!!」
utの悲鳴が聞こえて、駆け寄る。
utの足元にひとつの黒い何かが落ちていた。
「ちょっ…、み、みみ!!みみが!!!!」
「みみ…???……耳ッ!?!?」
rbが黒い何かを拾い、ジッと見る。
切り落とされたような耳が燃えて焦げていた。
rbはごくん、と息を飲む。
「おい、これそいつのちゃうんか。」
zmに見せると、動かしていた腕を止めて近寄ってきた。
「…誰かに襲撃されたに違いないッ、!!gr!!」
「それは許せないな。今すぐ突き止めるぞ。」
grは明らかに拗ねた様子で帰ろうとした。
すると。
ザクッザクッ。
誰かが歩いてくる音がし、皆が一斉に見つめる。
木々を掻き分けて、やってきたのは。
「あっ!!!!!おまえ!!!!!!」
ppであった。
長い黒色ローブを着て、今日も顔を隠している。
生きていると知ったzmはホッとしたように息をついた。
grは目を輝かせて興奮している。
ppは驚いたように硬直し、暫く経つと走り出した。
zm達から逃げるように、木々の中へと。
逃がすかよ!とzm、sho、knが追いかける。
rbが片耳を持ったまま、慌てて大声を上げた。
「おいまてええええッッ!!!」
utは腰を抜かして雪に尻を埋めていた。
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あと少し。あとほんの少し。
腕を伸ばしてローブを掴むことに成功する。
後ろに引っ張られ、ppは派手に転んだ。
zmもその衝撃で転び、2人とも雪に埋もれた。
追いかけてきたshoがなんとか体勢を直してくれた。
ぱさり。
ローブが脱げる。
黒髪と混ざった水色髪に、赤黒い液体がべたりと目立つように付けられている。
「お前、こんなローブ着とるから目立つんやろ、!!」
zmはパーカーを脱ぎ、ppに着させた。
代わりにppのローブをzmが着る。
よくもまあ、こんな雪山で薄いローブ1枚でいられるな。
「sho、帰るぞ!!」
それを聞いたppは暴れだし、zmのパーカーを脱ぎ捨てて、ローブも忘れたまま走り出した。
強い風で髪の毛が吹かれて露になる。
片耳がないこと。
やはり、誰かに命を……。
「はッはッは!!!!!逃がすまいぞ!!!」
「え!?!?grーーーーッ!?!?」
zmとshoを突き飛ばし、grが全力疾走でppを追いかける。
目にも追えず、木々で隠されていく。
grがこんなにも動くなんてな。
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「ってことで、こいつで合ってるな??」
「まっじかよ…。ほんまに連れてきたんや。」
grの背中でぐったりと意識を飛ばしているppを見て、tnは苦笑した。
あの後、ppは崖を飛び降りて凍っているに近い川へと落ちていった。
grもそれを追いかけるが、木の枝を器用に掴み、川を回避した。
だが、冷たい川を流されていくppは寒さから意識を失った。
そこをなんとか皆で協力して助けた、らしい。
ここまでされるとppが可哀想まである。
tnとshpの間にベッドを持ってきて、そこに寝かすことにした。
低体温症になりかけているらしく、毛布を何枚も何枚も重ねている。
「なあ、sn。この傷、どーなんや。」
「どれも、治ってはいるけど致命傷やで。なんでこの子はこんなに危険な人生を歩んでるんや。」
身体は無傷な場所を探すのが難しいほど、怪我だらけ。
どれも完治はしているのだが。
これを耐えてきたのは本当に奇跡だ、とsnは言った。
目も、片目は機能してないのだろう、と。
傷跡があるらしい、tn達は気づかなかった。
耳には包帯が巻かれてある、手当もせずに放置していたので。
「頭も失礼するね〜。」
と、snが髪の毛を触り、頭にも傷がないかを確認していると。
「あれ、この子髪染めてるんだ。」
「俺も同じやで。少しだけ水色やんね。」
tnが赤色になった髪の毛を触りながら言う。
「んや、ちゃう。この子、黒色に染めとる。」
「…えっ?」
「最近染めたっぽい、染料が着いとるわ。」
首元を見ながらsnが言うと、tnはベッドから降りて近寄った。
確かに、黒色が少しだけ着いている。
「じゃあ、元々は水色っちゅーこと?」
「かもなあ。俺と一緒…、いや、俺よりかは明るい色かもな。」
snが残っている水色の髪の毛を自分の髪の毛と合わせながら見る。
「みずいろ…、」
shpが小さく呟いて目を開かないままの彼を見つめる。
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ガタガタッ。
「ん"〜…、だれやぁ、うるさいのう、」
夜中、物音がしてtnは目を覚ました。
周りを見渡すと、隣も、もう隣も、どちらにも人がいなかった。
「…はァッ!?!?」
慌てて立ち上がり窓を開く。
外には誰もいない。
…!
外に置いてあるはずのshpのバイクもない。
ということは2人してどこかへ行った。
tnはコートを羽織り、マフラーを掴んで窓から飛び降りる。
建物の壁を掴みながらアスレチックのように軽々と下へ降りていく。
それから、バイクが置いてあった場所へと走る。
バイクらしき跡は森へと続いている。
「…ッ、ち、」
tnはバイクの跡を追いかけて森の中へと入っていった。
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「待てって言ってんねんッ、!!!!」
「…。」
shpがいくらバイクを走らせても、前方を走るppに追いつかないのは何故か。
ppは森の木々をターザンのように移り移り、目を少しでも離せば居なくなってしまうほど早く移動をしていた。
shpのバイクは森の中のようなぐにゃぐにゃとした所は走るのが困難となる。
次第に苛立ち初め、shpはバイクを蹴飛ばして木に登った。
気づいたppはスピードを上げる。
負けじとshpもスピードを上げた。
夜、ふと目を覚ましたらppが廊下へと走っていくのを見つけた。
それを追いかけ続けたらこの結果だ。
この速さ、只者では無いことを確信する。
木を移る度に服が宙へ浮くのだが、ppの背中には思わず目を隠したくなるほどの傷跡が沢山ある。
ここで逃せば、彼は次こそ死ぬ。
shpはそう考えていた。
他人なんて興味無いのだが、何故かppは無視しておけない。
「おい待てや!!!ちい…ッ」
…。
……???
ちい…?????
ガンッ!!!!!
混乱していると木から突き落とされる。
どろんとした沼に落とされ、shpは尻を沼にハマらせてしまった。
ppはこちらを数秒見つめた後、走り去ってしまった。
「……、行か、んで…、ち、の、ッ。」
意識も沼へと溶かされていく。
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「どこいってん、!!!」
バイクに跡を追いかけていると、途中でバイクがその場に倒れていた。
shpの生死が不明になる。
tnはすぐに仲間を呼び、大声を上げた。
「shpーーッ!!!!!!どこや!!」
暫くすると、knとutが来てくれた。
utはグチグチとppの文句を言いながらも探してくれた。
見つからず、一旦帰ろうと話していた時遠くから銃声が聞こえた。
まさか、shpか?と、3人は走り出す。
そこには、X国の兵士が数人と、地面に横たわっているshp、shpを庇うように前に立つppがいた。
ppは腹部から血を流している。
打ったのはX国の兵士で、打たれたのはppであろう。
「そこを退け。そもそもお前は誰だ!俺はそこにいるW国の幹部に用があるんだ。」
「…。」
「もう一度打つぞ。お前、中々しぶといじゃねえの。仲間にしてやってもいいぜ。」
男が近づき、銃をppの頭に押し付ける。
ppは無表情のまま男を見ていた。
tnが剣を掴み、出ようとしたその時。
「…何度でも生き返ったるよ。」
ppの声がその場を駆け抜ける。
ppは男の銃を奪い取り、その銃で周りにいる敵を殴り飛ばした。
1人と、10数人。
それなのに、ppは悠々と動いていく。
ppを追いかけるように男たちが走っていく。
shpが1人になったのを確認して、utとknが近寄る。
幸い、shpに怪我はなかった。
意識は失ってはいるものの。
tnは男たちの後をついていった。
怪我を負い、さらに動いていたppは今度こそ死んでしまうのかもしれない。
「…、kn。shpを任せた。」
「え、ut…!?!?」
動くのが嫌いだ、とよくグチグチ言うutが駆け出す。
よれよれのコートを脱ぎ捨ててポケットに詰められたタバコの箱を投げ捨てて。
全力で走り出した。
「…pp、あいつバケモンやないか。」
knは呆然としながらshpを背中に乗せた。
4000文字ですごめんなさい
個人的な話になるので、ここから先は読まなくても大丈夫です↓
雑談消しました
これから雑談するか分かりません
それでも見続けてくれると嬉しいです