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「第一等…だとぉ….」
「第一等なんて、数年努力すれば取得は
できるよ。てか、四等三等程度で僕を倒
そうとしてたのか?」
四つん這いの竹山が僕を睨んだ。
次の瞬間
「お前ら出てこいやぁ!!」
いきなり竹山が叫んだ
「やっぱりダメか!」
「大人数で殺すぞ!」
8人の生徒が、僕に襲いかかった。
「…はぁ」
暾はため息をつき、構える
「いい加減、学習しろよなぁ」
ドッッッ!!!
「ぐぁっ!?」
「ななななんだこれぇ!?」
「おぇ…」
襲撃者は、想定外の技にひれ伏した
「極級だよ、これを習得するのには
骨が折れたよ、命がいくつあっても足り
なかったようにさえ思うね。」
極級 漣
この技は、半径13m以内にいるものを、
海水200m地点のものと同じ水圧を加え
強制的に戦闘不能にするものである。
一見、効果範囲もあるし、味方を巻き
こんでしまう技なので使えなさそうに
見えてしまうが、範囲にさえ引き込めば
ほぼ負け無しのものである。
「…退け」
数分した頃に、暾が呟く。
「かはっ….」
襲撃者にかけた技を解いたのだ
「このことは、校長に伝えさせて貰う。」
暾は荷物を背負い、そのまま帰宅した
だが、その夜のことだ
「…」
ジャー…
暾は一人暮らしのため、食器を自ら
洗っていた。
両親は自分を捨て海外へ行った。
その頃は、いつか見つけて殺すつもり
だったそうだ。
住んでいるのは施設から譲り受けた
ボロボロのアパート。
地震1回に耐えられるかどうか
「…?」
黙々と食器洗いをしていた暾だが、
さっきから何か変な音が聞こえる。
その音はだんだんこちらへと向かって
いるようだった
ビュン….
「っ!」
一瞬、凄まじい閃光が発生した。
バゴォォオォォォッ!!
家の半分が吹き飛び、暾は冷たい地面
に転がる。
「ぐ…クソが…」
タッ…タッ…タッ…
暗闇から、1人の男が姿を現す。
「や、暾君。」
パーカーの帽子を深々と被っており、顔
はよく見えない。
「誰だアンタ…」
「…転校生だよ、2-1の」
「転校生?育成学校の…?」
男は微かに頷く
「え…なんで爆発させたの…」
「…いや、玄関からじゃ普通じゃん。」
「普通で良くない?家ないんだけど。」
「え?あぁ、そっか」
男が静かに笑みを浮かべたのを、暾は
見逃さなかった。
「まぁ…いいか」
男は懐から銃剣を取り出す。
「君には帰る家なんて、ないからさ」
「やっぱりそれが狙いか、もったいぶら
ずに言ってくりゃ良かったのに…」
同じように、暾は銃剣を取り出す。
「へぇー!それ、ロシア製かな?いい
センスしてるねぇ。」
男は銃剣の標準を暾のこめかみに合わせる
「だけどさぁ、黙れよ、お前」
ズドンッー!
「んぐ…」
ガキャッッ!!
強烈な弾丸は、暾の銃剣の剣によって
防がれた。
(こいつ…いきなりオーラが変わったぞ。
今までのヤツよりも強敵…!)
ドッッッ!!
「おっと!」
男は素早く後ろへ退き、技を回避した。
「君、今までこれ使ってりゃなんとかなる
とか思ってたでしょ。だけど残念、俺に
はそんなの通じないよ。」
ズドッ!
男の銃剣術の先端から、鮮やかな紫の
弾丸が発射される。
「極級!?」
暾は驚いた、極級を使える人間が、こんな
身近にいたのか。
だがまずい、このままでは本当に
死んでしまう。漣を使用したあとは少しの
クールタイムが生じるため、技が使用
できない。
「やばっ….」
バゴォッ!!!
「なんだっ!?」
いきなり紫の弾丸が弾かれたのだ。
そして今僕は能力を使えない、てことは
協力者…!
「あれ、育成校全学年1位だよな?
負けてんじゃね?」
「…君は」
そこに現れたのは、小樽支部の育成高校
学年1位の鰆義明人だった。
「負けてるというか…」
「言い訳か?らしくないなぁ、まぁいい。
共闘してやらぁ」
暾と鰆義の敵意が男に向く
「被食者に変わったか…まぁ、いいや」
男は銃剣を蠍のように構える
ズドォォッ!!!
「なんっ…」
鰆義の脇腹から血飛沫が舞う。
「残、念」
バタッ…
「…鰆義!?」
いきなり、鰆義が吐く体制に入った。
「お…い….クソ….これ….嘔吐作用のある
毒….だな…」
鰆義は、その場で激しい嘔吐をした。
だが、その後だった。
「治ったぜ!」
鰆義が目にも止まらない速さで男の
元へと突っ込んだ
そしてその勢いを活かし、銃剣を
縦に振り下ろした。
この動作は正直テンプレだが、鰆義の
動きは格別だ。鍛えられている術者
でも即死だろう。