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「ここ、は…?」
目が覚めると、見ず知らずの場所へと横たわっていた。
辺りを見渡すと、見慣れた派手髪たちと、大きな屋敷の内部のような場所が視界いっぱいに広がった。
「ないくんやっと起きた!」
そう言ってこちらに駆け寄ってくるりうら。そんなりうらに続いて、ほとけっちと初兎ちゃんも駆け寄ってくる。
「ここどこなの……?」
「わかんない…けど、屋敷みたい…?」
「まろちゃんと悠くんが色々探索してるみたいやから行ってみぃひん?」
「わかった…。」
りうらの手を借りて立ち上がり、長い階段を登った。
「いふくーん!アニキー!」
「おっ、やっと起きたんか!」
「何かわかった…?」
「6つの部屋が散り散りにあったのと、食料はある程度確保されてたぐらいしか…。」
「と……、あれ、やな…。」
神妙な面持ちで、後ろを指さした。
視線を向けると、木で出来たような、不気味な人形が座っていた。その人形から漂う異臭と不穏さに身体が強ばる。
そんな人形と俺の間に立つまろ。
「とりあえず、今は脱出する方法を…」
そう言いかけた途端、遮るようにあの人形から、ビッ、ビビッ…、と、壊れた機械から鳴るような音がした。
一斉に後ろを振り返ると、人形から録音されたような音声が流れ始めた。
“ 人狼ゲームへ、ようこそ。”