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小さな神社

7 - 雨 翌日

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24

2022年10月01日

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女神様は、窓から外を見ていた。

今日は小雨が降っている。

ぼくは美子をひざに乗せ、絵本を読んであげていた。


雨の日はぼくたちは大抵家の中ですごす。

本を読むかテレビを見るか。

だから、女神様が外を見ているのは珍しいことだった。


ぼくは絵本を読み終えて聞いてみた。

「どうしたんです?

さっきからずっと外を見て…」

「珍しいよね」

「そうねぇ…なんとなく、かしら」

女神様は答えた。

何の含みもなかったので、本当になんとなくなんだろうなぁ、とぼくは感じた。

「今日は雲が薄いのよ。

だから明るい雲がきれいに見えて」

それに雨の音を聞くのも気持ちがいいものよ、と女神様は言う。

ぼくと美子は窓際に行ってみた。

「雨、もうすぐやみそうだね」

外を見た美子が言う。

「確かに弱くなったね」

ぼくは大きく息を吸い込んだ。

冷たい雨の匂いがする。

「気持ちいいでしょう」

女神様が言う。

質問と言うより、自分自身で確かめるような――そしてぼくに同意を求めるように言う。

「えぇ、とても」

ぼくは女神様の期待通りの答えを言った。

そしてぼくたちは空を見上げた。

雨が降っても晴れてもかまわない、と

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